紙芝居(5) 

紙芝居の話はまだまだ続きます。
読み方はやはり芝居ふう、というよりは文楽の太夫さんを見習って語ればよいのではないかと思います。
声色にせず、しかし芝居心はたっぷりと。
今回登場するのは、子猫のニャーオンとかさじぞうのおじいさん、おばあさんなどでした。ニャーオンはやはり高め、おじいさんは低めでおばあさんはその間。テンポはニャーオンのみ早めです。
ナレーションの部分は緩急をつけつつ、やはりニャーオンのほうが上ずった感じで語ってみました。

    観客参加型

の紙芝居ですと、読み手は観客(多くは子ども)に語りかけることがありますから、立ち位置も紙芝居の横あたり。しかし今回は物語型ですので、紙芝居の後ろに立って読みました。
ついでながら、参加型の紙芝居というのは、たとえば犬の絵が描いてあって、「犬さんのおめめはどこ?」と読みます。すると子どもは「あそこ!」と言って犬の目を指差します。そこで紙を抜くと犬が目を指差している絵が出てきます。「じゃあ、みんなのおめめはどこ?」と子どもに語りかけると、今度は子どもは自分の目を指差すのです。こんな形で参加させます。これだけのことでもかなり盛り上がります。
文楽の太夫さんもそうですが、

    (ま)

の取り方も大事です。息継ぎの間はもちろんのこと、話の流れで間がどれほど重い意味を持つか。文楽ファンの皆様ならよくお分かりだと思います。
紙を抜くタイミングとも関わってきます。
その紙の抜き方ですが、同じように抜いたのではつまらないのです。

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まっすぐ横に抜くのが基本、これはあたりまえのことです。しかし、意図的にゆっくり抜いたり、サッと抜いたりすることもあります。スピードをあらわしたいときなど、すばやく抜くのはとても効果的です。緊迫感が演出されます。ゆっくり抜くと、どうなるんだろう、という期待が高まります。

    途中で止める

こともあります。たとえばまん中あたりで止めると、前の絵の半分と次の絵の半分が一画面を作るように見えます。それを意図して描かれた絵の場合、二枚の絵で三枚分の効果があります。しかも動きが感じられますので、実際の効果はそれ以上かも知れません。
よく知られるのは「かさじぞう」でしょう。おじいさんがお地蔵様に次々に笠をかぶせていく場面がありますが、そこは絵に工夫がなされていますので、ひとつかぶせるたびに少しずつ抜いては止める、を繰り返すと、大きな効果があるのです。
抜くときに

    紙を揺らす

技法もあります。たとえばニャーオンがトコトコ歩いている場面がありますが、そこでわずかに揺らしながら抜いていくと、いかにも子猫が歩いている、という動きになります。

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