ごんべえさんともものひめ(2) 

(ご)さあ、桃太郎が生まれるぞ。桃ちゃん、桃からパッカーン! あれ? だめじゃな。そうじゃ、やっぱりモグリンの魔法で切ってもらおう。
(モ)わかりました。では、やってみましょう。モグリン、モグリン、グリリンパ。桃から生まれる桃太郎。あれれ。私でもだめですね。では、○○幼稚園のみんなに一緒に言ってもらいましょう。みんな、いいですか? いきますよ。モグリン、モグリン、グリリンパ。桃から生まれる桃太郎。もう一回。モグリン、モグリン、グリリンパ。桃から生まれる桃太郎。
    (桃が割れて女の子が誕生)
(ご)ありゃ。男の子だと思ったら、かわいらしい女の子が生まれたぞ。
(桃)ごんべえさん、モグリンさん、○○幼稚園のみなさん。産んでくださって、ありがとうございました。
(ご)あ、はいはい。え〜っと。ももた・・ろう、ではないな。女の子だから、うん、桃から生まれた「もものひめ」じゃな。はっはっはっは。
  (モグリン消える。ごんべえともものひめは後ろを向き、もものひめは姉
   さんかぶりをしてハタキをかける。そのあとごんべえを中央に呼び出し
   て肩をもむ)

 こうして、ごんべえさんは桃から生まれたもものひめと一緒に暮らし始めました。もものひめは畑の仕事はできませんでしたが、ご飯を作ったり、家の中を掃除したり、ごんべえさんの肩をもんだりしてくれました。それでも、ごんべえさんはあまりうれしそうではありません。

(ご)のう、もものひめ。そうやっていっしょうけんめい働いてくれるのはありがたいんじゃが、いつになったら鬼退治をして宝物を持ってきてくれるんじゃ?

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(桃)ごんべえさん、私は鬼退治なんてできません。
(ご)ええ。そんなら、宝物も。
(桃)ごめんなさい。
(ご)あ〜あ。やっぱり思うようにはいかんもんじゃな。つまらん、つまらん。わしはもう寝るぞ。

 ごんべえさんはごろんと横になって、すやすやと寝てしまいました。空にはまんまるお月様が出てきました。もものひめはじっとお月様を見て、悲しそうな顔をしています。そして、何かを置いて、ごんべえさんの顔をじっと見つめたあとフワフワと浮かび上がり、そのまま月に向かって飛んで行きました。
  (ごんべえは中央で横になる。もものひめ、書き置きなどを置いて、座っ
   た姿勢のまま浮き上がり、二、三度左右に揺れるようにして上手に飛び
   込む。上手から紙に描いた小さなもものひめの絵が月に向かって飛び、
   月の陰に隠れる)
 朝、まだ明るくならないうちに、いつものように、モグラのモグリンがやってきました。

(モ)ごんべえさん、おはようございます。
(ご)おお、モグリンか。おはよう。
(モ)もものひめさんはどうしたのですか?
(ご)さあ、そのへんにいるんじゃないか。
(モ)いえ、どこにもいませんよ。実は、さっき、おとなりのおばあさんが『夕べ、ごんべえさんちのもものひめがお空に飛んで行った』って言ってたのを聞いて、びっくりして走ってきたんです。まさかそんなこと、ありませんよね。
(ご)お空に飛んでいった? あのおばあさん、夢でも見たんじゃろう。
(モ)あっ! ごんべえさん、こんなところにお手紙がありますよ。

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