ジュニア新書 

学生の頃、岩波書店から「ジュニア新書」が出ました。読者の対象としては中高生をイメージしたものかと思われ、漢字にはかなりルビが振られてわかりやすい体裁になっていました。文章も割合に平易で、本を開けた瞬間に頭が痛くなるようなものではありませんでした。
私は教養がなく、何も知らない学生でした。同級生がいろんなことを知っているのを目の当たりにしてあまりにも恥ずかしい自分の無知をなんとかしたいと思うようになりました。そこで、簡便な新書などを読んで勉強しようと思いました。岩波の他、中公、講談社現代などがありましたので、あまり

    興味のない分野

を中心に詠み始めたのでした。ところが、やはり頭がついていかず、読んでもあまりよくわかりませんでした。そんなときにジュニア新書に出会ったのです。ジュニア向けということなら内容は幼稚なのかというとそんなことはありません。きちんとした著者によって責任を持って書かれたものですから、わかりやすく、しかし中味は充実しています。具体例や雑談のようなものも適当に入っているので興味も持ちやすくなっています。
あるとき、おそらく新書判だったと思うのですが、

    『相対性理論』

という本を読んで今ひとつよくわからないままモヤモヤしていたのですが、折しも見つけたジュニア新書の『アインシュタインが考えたこと』を読んでみました。これで相対性理論がわかった、とは言いませんが、物理学なんて何もわからないのに、なんとなくわかったような気にさせてもらえましたし、この頭でも全く理解できないわけではないのだ、ということを知っただけでも収穫があったと思うのです。

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それを手始めに、いろいろ手を伸ばし、すっかりジュニア新書ファンになりました。そのうちに専門分野のものも読むようになって、これはこれでとてもよく理解できたのでありがたいものでした。
しかしさすがにその後はご無沙汰してしまっていつしか忘れた存在になっていました。
最近も、そういえばあの新書はまだ続いているのだろうか、と思うことがあったのですが、それでも探してみようとかネットで検索しようとか、そういうことはしませんでした。
「うま味」という記事を書きましたが、実はあれはたまたま図書館で見つけた、栗原堅三氏の

    「うま味って何だろう」

という本を読んだから、その記憶が薄れないうちにメモしておこうと思ったものなのです。割合にわかりやすい本だったな、と思ってふと見ると、それは岩波ジュニア新書だったのです。全く気がつかずに借りていたのでびっくりしました。2012年の刊行ですので、「ああ、今もこのシリーズは

    続いている


んだ」と奇妙なところで感動しました。
図書館は本屋ではありませんから、ジュニア新書がずらっと並んでいるわけではなく、この本も食物関係の棚に隠れるようにして(なにしろ新書だけに小さいですから)置いてあったものです。何だかなつかしくなって、また図書館に行ったらこのシリーズを探してみようという気になったのでした。

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