索引(1) 

もう20年近く前になるのですが、恩師との共著が完成し、畏れ多くも背表紙に恩師と並んで名前を挙げてもらったことがあります。歌集の注釈書だったのですが、私の怠慢ゆえに刊行までに8年くらいかかりました。
この仕事を始めたのは、私が広島に赴任する時だったと記憶しています。広島はいささか面倒なところで、その歌集の写本や関連文献をあちこちに見に行くだけでもひまがかかり、三つの写本を持っている

    宮内庁書陵部

まで出かけるのも大仕事でした。東京に住んでいれば願いさえ出しておけばすぐに行けたのですが。
慣れない広島での仕事と並行しているうちに、家庭の事情があって関西に戻ることになり、これで捗るかなと思ったところで、とどめを刺すように襲ってきたのが阪神淡路大震災でした。

    避難生活

をしたこともあって、さすがにあのあと数か月は、あまり仕事になりませんでした。東京にいらした恩師と打ち合わせをするのに、震災直後の神戸六甲で待ち合わせ、悲惨な光景の中で話をしたことも覚えています。
やっと刊行できたときは感無量でした。恩師の叱咤激励がなければとてもできる仕事ではありませんでした。今でも、私の原稿を真っ赤にして下さった恩師の筆の跡をまざまざと思い出すことができます。

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かなり分厚い本で、400頁を超えてしまいました。1頁1000字くらいですので、原稿用紙にすると1000枚くらいになったのかもしれません。さすがに手書きではありませんでしたが、今思うと貧弱なワープロで作成したのでした。
和歌の初句索引というのを巻末に付けてもらったのですが、

    総索引

を作成することはできませんでした。
本に掲載するようなスペースはありませんでしたし、編集の方針でそういうものは載せないことになっていました。ただ、総索引があると和歌の勉強には便利ではあるのです。
そこで、私はせめて自分用に総索引を作ろうと思い立ち、本が完成したあと、覚え立てのパソコンでコツコツとデータを入れていったのです。デスクトップのごついパソコンで、使ったソフトはデータベースソフトの

    Access

でした。
データ入力のしんどさは相当なものでした。200首足らずの和歌と詞書その他すべての本文を単語に切って、自立語と付属語に分けたうえで、活用形などに配慮しながら分類したりしました。文法が苦手ですので、これは助詞なのか、間投詞なのか、などということをいちいち辞書を引きながらチェックしていったものでした。パソコンの技術もお粗末でしたので、ときどきデータがどこに行ったかわからなくなったりして焦ったこともありました。
昔ならカードを取って並べるという手作業をしたのでしょうが、今はその点が楽です。Accessは入力を終えるとひとつキーを叩いただけでみごとに五十音順に並べてくれました。

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