十代目若太夫披露公演(1) 

先日、調べたいことがあって文楽劇場の閲覧室に行ってきました。以前は楽屋口で名前を書いて3階まで行ったのですが、今は警備員さんにお願いして劇場ロビー奥のエレベーターで行くことになります。公演期間中ではありませんでしたので、エレベーターは電源が入っておらず、お願いすると警備員さんが地下に降りていって動かしてくださるなど、時間がかかってしまって

    いささか面倒

です。ただ、以前は3階の薄暗い廊下を歩いていきましたが、今はエレベーターを降りると目の前が閲覧室で、その点は便利です。
閲覧室の係の方は、三十年来何人もの方にお世話になりましたが、代々親切な方ばかりです。
以前はカードを繰って見たい本を調べていましたが、今はさすがにパソコンです。もっとも、私はこのとき

    義太夫年表

を見たかったので、それは開架というか、閲覧席のすぐ横に置いてありますから、まずそれを拝見していました。
仕事場には明治篇まであるので、普段はそれでかなり済ませられるのですが、今回は大正篇と昭和篇が見たかったのです。
おかげさまでひとまず主要な用は済みました.しかしせっかくここまで来たのだから、というわけで、ほかにもいろいろ調べたいことを済ませようと思ったのです。「○年○月のプログラムなんですけど」というともうそれで「はい、それならすぐに出します」と言われましたので、パソコンを使う必要はありませんでした。

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あいにく、私がお願いしたもののうちのひとつは昭和40年代の「若手向上会」でしたので、資料が欠けていて、前年度分と翌年度分はあったのに、ちょうど私の見たかった年度のものがありませんでした。これはきわめて残念なことでした。
その他、戦後間もない頃のプログラムを見せていただこうと思って、いくつかお願いしました。その中に、昭和25年11月の三越劇場のプログラムがありました。三越劇場、ということは、文楽が因会と三和会に別れていた時の「三和会」の公演ということになります。私は「三和会」と覚えていますし、そう書かれている書籍も多いのですが、このプログラムには

    文楽三つ和会

と書かれていました。「つ」の字が入るのですね。
公演は十一月一日から八日まで。十一時開演で四時半に終了です.入場料は250円(すべて指定席)。演目は『恋娘昔八丈』「鈴ヶ森」、『ひばり山古跡松』「中将姫雪責」、『おしゅん傳兵衛 堀川猿廻し』、『和田合戦女舞鶴』「市若丸初陣」、『仮名手本忠臣蔵』「道行 旅路の嫁入」(表記はプログラムのまま)でした。
このプログラムのことをここに書くのは、この公演が

    十代目 豊竹若太夫

襲名披露公演だったからです。大名跡の復活ですが、八日間だけの公演だったところに当時の文楽の状況があらわれているように思います。襲名披露の演目は「市若丸初陣」で、これは若太夫ゆかりの演目ということで選ばれたようです。三味線は鶴澤綱造、板額は桐竹紋十郎、浅利與市は吉田玉徳、そして市若丸を遣ったのは桐竹紋二郎すなわち今の簑助師匠です(当時17歳)。

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コメント

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♪管理人のみ・・さん

いやもう代替わりされています。あそこの方は襲名披露ってないんですかね(笑)

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