消化試合 

プロ野球のクライマックスシリーズが終わりました。結局はシーズンで優勝したチームが勝ち残り、メデタシ、メデタシというところでしょう。
やはり優勝したチームが日本シリーズに出るのが当然だと思います。
今なお賛否両論のあるこの短期シリーズですが、私は「否」の部類です。
今さらその理由をここに書くほどのことはないと思います。だれもが理由はわかっているはずです。しかし理屈どおりにできない、あるいはしたくない事情があるからこういうものを作っているわけです。
昔、野球解説の人が「消化試合(優勝が決まったあとの試合)は

    お客さんに対して失礼だ」

と言っていました.私はまったく賛成できませんでした。
放送局としては、消化試合などを中継しても仕方がないと考えるでしょうし、解説の人も何を話していいかわからないかもしれません。ですから「消化試合は放送局や解説者に対して失礼だ」というのは成り立つかもしれません。でも私は、西宮球場(!)に観に行っていたころのことですが、秋風の吹く、人気のないロッテとの試合であっても、

    山田対落合

など楽しみにしていました。球界のエースの流れるようなフォームから投じられるシンカーと三冠王の対戦。1級ごとにドキドキしました。山田さが抑えても、落合さんが打っても、どちらもすばらしいプロの技でしたから感動を覚えました。山田さんだけではありません。福本さんも最後までその健脚を見せてくれました。消化試合ならではの愉しみだったかも知れません。

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覚えているのは、セ・リーグの優勝の決まる日に、それもお隣の阪神タイガーズが優勝するかもしれないという日に、西宮球場に行ったことです。一人も観客がいないのではないか、と心配したら、案の定パラパラとしか入っていませんでした.それでも、この日に来ているファンはよほど熱心な人たちばかりとしか思えません。それどころか、球場内に流れる「途中経過」でタイガーズが優勝に不利な状況が伝わると拍手が沸いたのです。屈折した心理だと思われるかもしれませんが、マイナー球団ファンの奇妙な連帯感を覚えたものです。

    経営の観点

からすると、消化試合などするくらいならクライマックスシリーズで稼ぎたいと思うのは当然のことです。主催ゲームであれば、数万人の入場料が入るうえ、グッズは売れますし、少なくとも地元では放送もありますから、3試合で終わったとしても何億円ももうかるのではないでしょうか(よくは知りませんが)。
シーズン終盤になって優勝が決まったあとでも二位争い、三位争いをすれば「あわよくば日本シリーズに」の希望を持ってお客さんもまずまず入ってくれるでしょう。優勝はできなくても、あの球団とかその球団ならお金持ちですから、上位にさえ入っておけばなんとかなるかも。というわけで結局お金持ち球団だけが太る構造なのではないかと思えてなりません。
もっとも、私などがいくらここで愚痴を言っても、古い言葉を使うなら、

    わかっちゃいるけどやめられない

ということなのだろうと思います。今年のように、もうけるだけもうけて、しかもシーズンの優勝チームが日本シリーズに出たらあまり文句は出てこないでしょう。
「たかが野球」です。あまりうるさいことは言わなくてもいいとも思うのです。それでも野球文化ということを考えたとき、本当にそれでいいのだろうかという思いが抜けきらないのです。

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