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大阪に来られたら(6) 

ホワイトデーの記事を書いた日に、造幣局の桜の通り抜けを話題にしました。
そこで、今度は文楽劇場より北の谷町筋方面を歩いてみようと思います。

文楽劇場から東へゆるやかな坂道を登って行きます。

『夏祭浪花鑑』は高津神社の祭礼ですが、その神社は劇場のすぐそば。
その東向かいに本経寺がありますが、ここには

  初代豊竹若太夫の墓

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若太夫墓(本経寺)

があります。師の義太夫の地味な西風に対して華麗な東風を確立した人です。豊竹姓の元祖ですね。墓地は寺の奥(東側)にあり、若太夫の墓は墓地の入り口からまっすぐ東側に20メートルくらい(?)歩いていけばあります。

本経寺より南100メートルほどのところに常国寺があり、入り口のすぐ左には初代鴈治郎、四代歌右衛門、そしてその隣に林家の墓があります。奥の墓地には『檸檬』の梶井基次郎の墓があります。

本経寺から東、地蔵坂を登って谷町筋を東へ渡ると『曽根崎心中』「生玉」で徳兵衛が「久本寺様、長久寺様」と言う、あの久本寺があります。
その少し北(谷町7丁目の交差点の南東)にENEOSのガソリンスタンドがありますが、その北隣に窮屈そうに置かれているのが

    近松門左衛門の墓

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近松墓(法妙寺跡)

です。もとは法妙寺の墓地にあったそうです。
近松の墓は兵庫県尼崎市の広済寺のものが有名ですが、非常によく似た形の石で作られた墓です。
なお、大東市に移転した法妙寺にはこの墓とそっくりの供養墓が建てられ、そばには蜀山人の近松顕彰碑があります。

広済寺についてはこちらの記事も参照してください。

近松の少し先輩に

    井原西鶴

がいましたが、その墓もこの近くの誓願寺にあります。
少し東へ歩いて上町筋を南へ戻るとどういうわけかまたENEOSが(笑)。その南隣が誓願寺です。ついでといっては失礼ですがお参りしておきましょう。
西鶴の墓はここの墓地に入ると真正面。墓地の入口から見えています。大阪の学問所のひとつ、懐徳堂ゆかりの中川氏、並河氏らの墓も西鶴のすぐ隣にあります。

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西鶴墓(誓願寺)
防犯カメラが作動中だったようです(笑)

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(注)地図のサイズが大きいので、画面に入りきっていないと思います。地図をクリックしてみてください。

道を東に入ったついでにさらに東に進むと、大阪貯金事務センターの手前の交差点の北西角に、なんと!

    梅川忠兵衛の碑

があります。行き場がなくて取り残された碑、という感じで寂しい気もしますが。

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梅川忠兵衛の碑


少し北に向かうと楞厳寺(りょうごんじ)。

ここには昨年夏上演された『夫婦善哉』の原作者

    織田作之助の墓

があります。本堂の手前左側にあるとても立派な墓で、背面には藤澤桓夫撰文の織田の経歴が記されています。

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織田作之助の墓(楞厳寺)

さらに北東には餌差町の交差点北西角に円珠庵。国文学研究者にとっては神様のような契沖の旧庵であり、墓所でもあります(ここは撮影禁止なので写真はありません)。
この東側の明星高校の北東に

    どんどろ大師

が。明治時代に豊能郡能勢町から移ってきた善福寺になっていますが、今もむしろどんどろ大師で親しまれています。歌舞伎ではお弓とおつるの出会いの場がここですね。

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大師堂(善福寺)

かなり歩いてきました。このあとはまた明日。

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コメント

11月に大阪に行った時に生国魂神社と小春と治兵衛のお墓と、近松門左衛門の墓と行きました。
近松さんのお墓にちゃんとブログを続けられるようにおまいりしてきたお陰か、三日坊主の私がどうにか続けられています。
でも本当にエネオスの隣に窮屈そうにいますね。陽が当たらずかわいそうです。

♪おりんさん

行かれましたか! さすがですね。
尼崎にある近松の墓は静かなお寺にきちんと整備されているのでゆったりお参りできます。谷町筋の車の往来が激しいところに人知れず(?)放置されているのはかわいそうな気もしますし、これが大都会大阪の姿だとも言えるかもしれません。また尼崎にも行ってみてください。
梅忠の碑も行かれたんですね。あまり知られていないかなと思ったのえすが、けっこう有名なんだ(笑)。

どんどろ大師については

上村吉弥の「みよし会」(5月13日)でどんどろ大師が上演されるようです。
くわしくはおとみさんの「風知草」へ!
http://otomisan-fuchisou.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_64e6.html

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