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電子カルテ 

あたりまえのことですが、昔の書類は手書きでした。授業に使うプリントや学期末のテストなど、先生たちがガリを切って(この言葉も死語になりつつあるでしょうね)ときどきインクで手を汚しながら印刷していました。
私が仕事をし始めた頃はもうワープロで作っていました(高校の非常勤講師をしていた頃はほかの先生が作ったテストを使ったはず)が、それ以前の先生は大変だったと思います。
書類と言えば、私の大学の合格通知は、私立はきちんとした厚紙に印刷されたものでしたが、国立はなんと

    和文タイプ

で打ったものでした。いかにも手作りで、にじんだインクが受験生の汗と涙のにじみのように見えなくもなかったのです(笑)。
ところが、学生時代にワープロやパソコンに出会っていない世代の人の中には今もなお手書き派という方が少なくありません。私の先輩同僚でも研究室の中にあるパソコンは、メールくらいしか遣い方がわからない、という人もいます。
10年ほど前に通っていた病院が、薬局や会計に送る書類を院内LANで回すことになって、ドクターが突然パソコンを前にして診察することになりました。ところが、京都にある某国立大学の医学部を出たドクターがまるでキーボードに慣れていなくて、すべて

    人差し指

でした。「先生、代わりましょうか?」と言いたくなるような手さばきでした。
最近はさらに「電子カルテ」の時代になっていますので、ドクターたちはもうキーボードなんていやだとは言っていられません。

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私が今通っている病院が今年の10月から電子カルテを導入しました。「患者の皆様に有益と判断しましたので」ということでした。私の主治医は、なかなかの名医らしいのですが、この人もキーボードが苦手なようです。不思議なことに中指を使わないのです。しかもしょっちゅう

    打ち間違い

をするので、バックスペースを何度も使います。1行の文を書くのに3回くらい書き直すことも珍しくありません。
こうなると、診察時間がダラダラと伸びてしまうのです。以前なら待っても30分、急患が入った時でも1時間待ちするとドクターが「お待たせ」と言ってから診察を始めるくらいでした。ところが電子カルテ以降、少なくとも1時間、へたをすると2時間待ちになりました。
そうなったらこちらも対策を練らねばなりません。大抵は本を持って行きますし、仕事関係のものを持ち込むこともあります。時によっては赤ペンをもって校正をしていたりします。そして100分ほど待った先日は、なんと、

    年賀状

を書いていました。はかどったのなんの(笑)。それにしても、病院の待ち合いで年賀状を書く人って変ですよね(自虐、または自画自賛)。もちろんほかの人から離れて書いていたのですが、やはり時々人が通ります。多分「クスッ」と笑いながら通って行ったのだろうな、と思います。次はどんな仕事を持って行こうか、思案しているところです。

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