参考文献(1) 

研究者にはいろんなタイプがあって、フィールドワークを主とする方、実験に重きを置く方、そして文献によって勉強する方もあります。私はほとんど文献で、いくらかフィールドの要素が加わるという感じです。実験はありませんが、時々人形で実演はしています(笑)。
私が仕事場の図書館に入り浸っているのはそういう理由からで、文献を重んじる姿勢は学生時代に教え込まれたものです。当然、誰がいつどういう文献でそういうことを言っているかをきちんと整理することも大事で、他人の論文などを盗用することなどあり得ません。

英太夫さんの本を書いている過程で、いろいろな参考文献に目を通しました。何と言っても

    『義太夫年表』

は強い味方でした。初演のことを調べるだけでなく、明治以降の代々の呂太夫について調べる上でも常に参考にしていました。
過去の文楽のプログラムも当然有益でした。先人の書かれた文楽関係の書籍、たとえば三宅周太郎さん、石割松太郎さん、木谷蓬吟さん、安藤鶴夫さん、武智鉄二さん、山口広一さん、吉永孝雄さん、ドナルド・キーンさん、山田庄一さん、高木浩志さんなどなどのご著書にも導かれました。これまでに書かれている技芸員さんの芸談など(山城少掾、八代綱、栄三、文五郎、越路、津、住、五代織、初代玉男、簑助、その他)も大いに参考になりました。小さな公演のプログラムも文楽劇場の図書閲覧室で探して見せていただきました。こういうものは見ているうちに

    「へーっ」

と思うことが次々に出てきて、本来の目的以外のことにばかり目がいってしまう傾向にあり、困ったものでした。昔の写真が出てきたらもうダメです。若き日の住師匠とか、嶋師匠とか。楽しくて楽しくて(笑)。大掃除をしている時に昔の写真が出てきてしばらく見入ってしまうことがありますが、あんな感じです。
歴史を考えるに際しては単に文楽のことだけでなく、地域史とか風俗史とか、社会史とか、経済史とかいろんな観点から文献を探しました。実際に使ったのはごくわずかですが、勉強にはなりました。

にほんブログ村 演劇へ
↑応援よろしく!

KatayamaGoをフォローしましょう

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/4178-006e70a6