看護師の卵たちへ(1) 

先日、機会をいただいて、看護師の卵である看護学科の学生に『文楽 六代豊竹呂太夫 五感のかなたへ』のお話をさせていただきました。
はっきり言って、学生はほとんど文楽を知りません興味もないという人も多いのです。
それを承知で、さてどういうお話をするか、いろいろ考えてみました。
まずは、弟子と師匠の関係について、呂太夫さんがおっしゃっていたことを紹介しました。

 ★芸というのは「1+1=2」みたいなお勉強やない
 ★義太夫節は神と悪魔が混在してるような鬼気迫るものが身についてこないと


人間を相手にする仕事ですから、看護師さんは心のケアが大事です。この薬を飲ませたら治る、というような「お勉強」のかたまりの看護師さんではやっていけないと考えたようです。
「神と悪魔の混在」という言葉も何か感ずるところがあったようです。
そして、呂太夫さんの最初の師匠の竹本春子太夫師匠がおっしゃったという

 ★お前、わしに頼みにこなあかん。待ってたらあかんのや。お前から『お願いします』というてこんと稽古はでけへんのや

というお言葉。
学生は、受身一辺倒だった勉強を少しでも変えたいと思ってくれたようです。
こういうちょっとした言葉を紹介するだけでも意味がある。そんなことを感じました。

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また、「越路太夫師匠が呂太夫さんの語りを聞いて褒められたというところは私自身が勉強になるのです」という話をしました。
自分より若い人、たとえば学生さんが言ったひとことがわたしにとって大きな意味を持つこともあります。ということです。
すると学生も自分も仕事に就いたらいずれ後輩や部下もできる、そんなときに下の人から学ぶ心を忘れないようにしたい、と言っていました。
こういうアンケートを書いてもらうと、たいてい悪いことは書かないものです。

    「おもしろかった」
   「ためになった」


と書いてくれるのが普通なのです。
それを承知の上で、なお、彼女たちが役に立ったといってくれたことを私はありがたく思っています。
そして、直接教えてくれたわけではない呂太夫さんに感謝したいと思っています。
私自身も呂太夫さんからこれらのお話をうかがったとき、とても

   いい話

だと思いましたし、それが学生に伝わったことは嬉しいことです。
このほかにも、編集者さんやデザイナーさん、そのほか協力してくださった方々のこともお話ししました。
それについてはまた明日。

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