若き日の父(1) 

思いがけないものが出てきました。仏壇の奥にあったらしいのですが、ハガキの束なのです。
それもかなり古いもので、今から70年以上前のものです。どうやら私の祖母にあたる人が保管していたものが、そのまま残っていたようです。
私の父は「阿部」という家に生まれたのですが、三男であったために親戚筋から養子に乞われ、本人が何も知らないうちに、つまり

     赤ん坊の時に

養子に来て、そこが今私の住んでいる家なのです。
何も知らされずに育ったらしいのですが、母親(養母)とは40年ほどの年齢差があったので、おそらく不思議な気持ちは持っていたようです。養父とはさらに年齢差がありましたので、同級生のご両親と比べると自分の親だけが飛び抜けて高齢だったのではないでしょうか。『源氏物語』の薫の君のように(そんないいものではありませんが)自分の出生に

    何らかの疑問

を持ちつつ成長したようなことを生前話していました。
やがてそれを知らされた時はどんな気持ちだったのか、それは聞くことができないままでした。
戦争末期には召集があって、命に関わる経験もしたようです。詳しくはわからないのですが、大学は休学したのか、あるいは大学に行く前に応召したのか、とにかく大学を出たのは戦後で、少し年齢を重ねた時点で卒業したはずです。養父母にしてみれば、子供ができずに、つまり後継ぎがいない状態でやっと手に入れた息子だったのです。それを戦争にとられるのはどんな思いだったのでしょうか。
何度かに分けて、そのハガキを記録しておきます。

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