風呂は疲れる 

『源氏物語』「若菜下」で紫の上が病気になります。そしていくらか回復したあと洗髪する場面があるのです。
六月の暑い頃(今で言うと7〜8月頃)ですので、気持ちよかったでしょう。もちろん風呂場に行って頭から豪快に湯水をかけてシャンプーで、というわけにはいかないので、部屋でちょろちょろと洗うのです。何人もの侍女が手伝ってくれて、半日仕事です。髪の量が桁外れに多いですから、洗うのも大変、乾かすのも大変です。
洗髪の様子は

        『宇津保物語』「蔵開」巻

の方が詳しく、洗う時は湯帷子を着けたとか、乾かすときはどういう具合にした、などということまで描かれています。乾かすことは「干(ほ)す」といっています。
『源氏物語』の紫の上は生死の間をさまようほどの重病でしたから、洗髪は久しぶりのはずです。あるいは、病気になって以来初めてだったかも知れません。そういう注釈をしている本もあります。もしそうであれば、病気になったのが一月下旬でしたから、少なくとも5か月ぶり。
こういう話をしますと、学生は「きたない」「ありえない」「無理」「かゆい」「くさい」とさんざんに言います。毎日風呂に入って洗髪するなんて、最近のことですよ、といっても信じてもらえないくらいです。
江戸時代の江戸っ子は

        風呂好き

で有名ですが、当時も江戸以外ではそうはいかなかったでしょう。平安時代など、湯船につかるというのは温泉にでも行かないとめったにないことだったと思います。

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体調が悪いと体力を使うことができません。歩くのがつらいです。ひどいときは、1分歩くのもひと仕事です。
先日、必要があって徒歩10分ほどのところまで行こうと思ったのですが、5分も歩かないうちに断念して引き返す、ということがありました。往復20分はさすがにきついことがあります。
風呂もかなりつらいことがあります。

    身体を洗う

のが面倒です。紫の上なら女房たちの援助がありますが、私は当然自力ですから、苦しい時は無理をせず入らないようにしています。下手に入ると上がってからが大変です。しばらく立ち上がれないこともあるくらいです。もちろん頭も洗えません。
このところ、歯磨きするのが精一杯で、それ以上は何もせずに寝てしまうことがしばしばです。

    シャワー

くらいい大丈夫だろう、と思われるかも知れませんが、これもけっこうつらいのです。そんなわけで、体調の悪い時は一週間くらい頭を洗わないなんてよくあることです。
そういうときは学生には近づかないようにしています。下手に近づくと「きたない」「くさい」と言われそうなので(笑)。

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