ひさしぶりの能勢(2) 

淨るりシアターへの遠足は、天気が悪かったのが残念でした。この時期はどうしてもしかたがないのですが、これまでも再三雨に見舞われた経験があります。もちろん館内は問題ありませんが、まず道中が怖いです。川西市内は道路も広くて楽なのですが、猪名川町から能勢町に入るとどうしても不安です。そして駐車場が困るのです。なにしろ舗装されていませんので水たまりだらけ、泥だらけ。どこに停めればいいのかもわかりにくいくらいで、いつも難渋します。
この劇場の周辺は水田が広がっていて、

    野生の鹿

も出るようなところなのです。かといってこの劇場は田んぼの中にぽつんと建っているのではなく、役所もあって、いわば能勢の中心地です。
こんな感じで、能勢は盆地で水田が広がり、その他の作物もできて、林業もあり、お酒も造られている、自然の豊かな町なのです。田植えも終わって雨の降るころに、人々の楽しみとして浄瑠璃が語られ、なまじ都会と接していないのもよかったのでしょう、200年以上もその伝統が守られてきました。
その伝統に、人形を加えて

    本格的な人形浄瑠璃

を上演しようということになってこの劇場が建てられました。さすがに国立劇場などと比べると安っぽく思われるかも知れませんが、人形浄瑠璃を演ずるにはふさわしいキャパといえます。
鹿角座(ろっかくざ)という名前もついて、演者のみなさんはそれぞれ芸名もお持ちです。

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予算が潤沢なのでしょうか、劇場を建てただけでなく、指導者もお歴々をお招きになりました。住太夫師匠、簑助師匠をはじめ、千歳太夫さん、清介さん、勘十郎さんらがバックアップして、清志郎さん、簑二郎さん、簑一郎さん、さらには望月太明蔵社中のみなさんも指導されています。舞台美術は加藤登美子さん、人形の首の制作は徳島の甘利洋一郎さん。一流の方が揃っています。
こういう方々のご指導の元でアマチュアのみなさんがしっかり稽古されていますので、なかなかの腕前になっています。私は当初一番驚いたのは三味線で、今もご活躍の方が見事な演奏をされるのです。清介さんにお会いしたとき

    「三味線がいいですね」

と申しましたら「よろしやろ、あんなええのんが能勢にいてましてん」とおっしゃっていました。お弟子さんとして「清」の字に四角の字をつけたお名前もお持ちです。
さて、激しい雨かと思いきや、朝起きてみると曇り空ではあるもののはらはらと降っている程度でした。そして道路は濡れていたものの、ほとんどワイパーを動かすことはないくらいでした。
駐車場はやはり泥だらけでしたが、傘をさすこともなく劇場に入ることができました。
いつものように入口に

    芝居絵

を掲げて、雰囲気を盛り上げています。
カメラマンの方がこちらを向いてにっこりされます。どなたに挨拶されているのだろう、と思ったのですが、どうやら私に声をかけてくださったようでした。思い出しました。私がこの劇場に来たときからいらっしゃる方でした(続く)

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