補講の謎 

病気で休講しました。
人間ですから、たまにはこういうこともあります。しかし「休んだら必ず補う、それが教育というものである」という立派な建前があって、休んだら必ず補講しなければなりません。
私が学生のころは、まず補講する先生はいませんでした。
それどころか、休講だらけの先生がいて、掲示される休講もあれば「来週休むから」というひとことだけで公的にはナイショの休講もありました。
半期の授業は10~13回。実にアバウトでした。
今は否が応でも15回実施して、

    この日に授業しました

といちいち報告しなければならないのです。
学生が「昔の方が『ゆとり』だったのですね」と言っていました。そう、私は「ゆとり世代」です!
事務方は「おかみ」からそう言われるからしかたなくそのまま連絡してきます。しかし実際はそのためにとても窮屈なことが起こっているのはこれまでにもここに書いたことがあります。
「海の日」という祝日は、今や大学にはありません。ゴールデンウィークは休まないわかにいかず、前期の祝日で削れるのは「海の日」しかないのです。
そうやってなんとか15回確保しているのですが、休講した場合は土曜とか平日の夕方遅くに補講するように、と言われます。
しかし学生にとっては

    大迷惑

以外のなにものでもありません。
バイトもあればクラブ活動もあります。実施しても出席率は低く、結局その次の週にまた補うことにならざるを得ず、実効性はありません。もちろん、専門科目などで出席しないとまずい、という場合は別でしょうが、私の担当科目など、3回や4回休んでも成績には何ら影響しませんし、影響しないように授業したりパワーポイントのデータを公開したりしています。
以前、土曜日に補講を設定したとき、教室に行ってみたら誰一人いませんでした。そりゃそうでしょう。

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そして今回休んでしまったのは前期の最後も最後、14回目の授業を休んだのです。となると、補講できるのは事実上1週間だけ。
とにかくその週に補講せざるを得ませんので、学生に言いましたら「その週は実習があって全員参加できません」とのこと。
どうしろって言うの? という感じです。
やむを得ず補講はその翌週(本来は補講できない期間)に設定しておいて、15回目の授業を

    ボリュームたっぷり

にして、さらにウェブ上で補うという形をとることにしました。
一体世間の大学教員の皆さんはどうやっていらっしゃるのだろうか、といつもながら思います。
いつぞや、他大学の先生に聞いたら「土曜日に実施することにして、実際は何もしない」と教えてくれました。結局そうなってしまうのでしょう。
ごまかすようなことをするくらいなら初めからしなければいいと我ながら思っています。それでも書類に「授業をしました」と書かねばならない窮屈さ。
誰のためになるのでしょうか。

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コメント

今はそんな状況なんですか!!

私の学生時代は(昭和最後期です。)、学校行っても出席するのはゼミと体育と語学ぐらいで、出席に厳しい必修科目は何とか「可」でくぐり抜ける…みたいな、今思ってもええ加減な4年間でした(笑)

「あの講座は休講が多いから。」みたいな理由で履修する、なんてことも確かにありました。
「補講」なんて存在自体なかったような。

今は何かときっちりしているんですね。
「私学である以上、いただいた学費に見合ったコマ数は確保」、みたいな発想なんでしょうか?

♬金太郎さん

愚痴ってすみません(笑)。
私立だけではないのです。文部ナントカ省からのお達しで、あらゆる大学がこんなことになっています。
私の学生時代は、出席を取る、ということすらなく、ある教養の先生は「単位は出すから、授業にはできるだけ来ないでください」と言っていました(笑)。

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