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愛と赦し 

歯の浮くようなタイトルだな、と言われそうです。
この生き馬の目を抜く世知辛い世の中で愛とか赦しなんて言ってると置いていかれるだけだ、と鼻で笑われるのがオチでしょう。
なるほど、私は慌ただしい世の勢いから置いていかれています(笑)。
政治や経済や法に疎く、何の

    権力

も持たない安っぽい臨時雇いの教員など、置いていかれて当然です。
ただ、3センチの虫にもわずかな魂。学校教員として生きてきた魂を売りたくはありません。
私は英語もろくにできないのですが、この間から必要があってイタリア語のオペラを読んでいます。日本語訳付きです(笑)からどうってことはありません。ボォマルシェ原作でダ・ポンテが脚色した「フィガロの結婚」の結末にこんな一節があります。
Questo giorno di tormenti, di capricci e di follia, in contenti e in allegria.
苦しみと気まぐれと愚かさのこの日を満足と歓喜に・・・。
そしてこのあとにこうあります。
・・・満足と歓喜に終わらせることができるのは

    Solo amor

つまり、「愛だけだ」というのです。
たかが芝居の世迷言と言ってはいけません。口先だけなら何でも言える、と馬鹿にするなかれです。

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この直前にはこんな場面があります。浮気者の伯爵が、夫人が浮気をしたと思って(実は夫人が夫を懲らしめるために一芝居打った)「赦すもんか!」と怒鳴りつけるのです。ところが結局は自分の浮気が露わになり、逆に夫人に赦しを請うのです。すると伯爵夫人は

    “E dico di si.”

「私は『はい』と言いましょう」、つまり「赦します」と言うのです。何という寛容!
愛と赦しが狂おしい1日を歓喜のうちに終わらせるのです。
学校教員の中にはなるほど

    学問のよくできる人

がいます。しかし時として愛も赦しもろくに知らない人がいますし、あえて愛や赦しを放棄する人もいます。ろくに学問のできない者のひがみと言われようとも、世間知らずのたわごとと軽んじられようとも、私は愛と赦しだけは持ち続けたいと思っています。

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