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打たれる犬(3) 

清少納言たちがかわいそうに思っていると、からだの腫れあがった犬がふらふらとやってきました。ところが、「翁丸なの?」と呼んでも耳を貸さない様子です。
やはりちがうのか。
翌日、また翁丸のことを憐れんで、清少納言が思い出を話していると、この犬が

    涙を流し

ました。しかもとめどなくぽろぽろ流すのです。
やはり翁丸だったようです。
天皇も驚き、やがてお叱りは許されます。
猫への偏愛というのは、『源氏物語』「若菜下」巻に見える柏木の行為に似たところがあります。柏木という人物は自分の

    秘めたる恋

の相手の女三宮の身代わりとして猫をかわいがり、一緒に寝ていたというのです。この場合は猫そのものより猫の向こうにいる女三宮への偏愛なのですが、やはり彼は猫派だったのではないでしょうか。
それにしてもこの犬、人の心を理解する力があったようで、不思議な話です。
この話は、中宮の兄で没落した藤原伊周を思わせるところがある、とも言われます。

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