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植物音痴 

私はまるで植物がわかりません。名前を言われても、どんな葉を持つとか、何色の花が咲くとか、背丈はどれくらいだとか、さっぱりです。まして、分類のことになると皆目わかりません。
バラ科とかアオイ科とかなら多少見当は付きますが、ゴマノハグサ科なんて言われると何のイメージもわきません。
『枕草子』「木の花は」の段に「かへで」が出てきます。私だって、カエデといへば、葉っぱの形が

    カエルの手

のようだからそう名付けられた、あの木だということくらいはわかります。ところが、清少納言はそのカエデのことをいっているのかどうかわかりにくくて、頭を悩ませています。平安時代の辞書に『倭名類聚抄』という書物があるのですが、その中の草木(要するに植物)の項目に「楓」という字が出てきます。パッと見たらこれがすなわちカエデだと思うのですが、よみかたは「をかつら(雄カツラ)」である旨が記されています。全然違うじゃん。
カツラというと「桂」の字が思い出されますが、これには「めかつら」という読みが与えられています。
もう一つ別に

    鶏冠木

というのもあって、これに「かへてのき(カエデの木)」という読みが記されていて、こっちが我々の知るカエデなのだろうと思います。『枕草子』は仮名で書かれていますので「かへて」はやはり「鶏冠木」のことかな、と思うのですが、それでいいのかどうか。というのは、なぜか少し後にあたかも別の木のように書いている「かへて」がまた出てくるのです。
もともとは「をかつら」と書かれていたのを、写した人が「楓」の字を当ててしまって、さらにそれを写した人が仮名に戻して「かへて」と書いたのではないかという説すらあるのです。この説もややアクロバティックな感じがするのですが、そうでも読まないと説明できない面もあって、混乱してしまいます。
そもそも、「雄かつら」と「雌かつら」の区別さえついていないので、昨今こういうことを調べるためにしばしば植物図鑑を開いているのです。
もう、何の因果やら。

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