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ドナルド・キーンさん 

日本文学研究者のドナルド―キーンさんが亡くなりました。96歳だったとのこと。長らくお元気でご活躍になり、私も学恩を受けた一人です。呂太夫さんの本を書いた時は、道行に関してキーンさんのご本の一節を紹介したりもしました。
私が学生のころはコロンビア大学教授でいらして、日本にもしょっちゅうおいでになっては講演などをなさっていました。私もキーンさんの、あの柔らかなお声の日本語によるお話を伺ったことがあります。
文学そのもののお話はもちろんなのですが、キーンさんの日本文学への傾倒のお話や日本に初めて来られた時の経験談なども楽しく拝聴しました。お若いころのお話で「京都に行くときの列車で、居眠りをしてふと目を覚ましたら、そこは

    関ケ原

だった、もちろん史跡としてその名は知っていたが、その関ケ原が目の前にある、自分は今そこにいるということに感銘を受けた」というようなことをおっしゃっていました。
日本文学全般にお詳しい方でしたから、作家との交流もたくさんお持ちでした。ほぼ同世代には三島由紀夫もいました。
しかし私はやはり古典文学に関して書かれたものを主に拝見しました。また、古典芸能にもお好きで、能、狂言、文楽、歌舞伎などさまざまな芸能を愛されました。
キーンさんとは面識などあるはずもありませんが、あの大阪府の文楽補助金(本来はは大阪府が責任を持つべき分担金)廃止の時には一方的に

    連帯感

すら覚えたものでした。
私の日本史の恩師(日本人で)がなんとなくキーンさんと風貌が似ていらして、余計に親しみを感じたりしていました。
日本に帰化された上、元文楽三味線弾きの鶴沢浅造さんとは養子縁組までされました。
実はちょっと不思議な話があるのです。つい先日、どういうはずみだったのか、「キーンさん、お元気なのかな」と何かの拍子に思ったのです。ひょっとしたら夢の中でそう思ったのかもしれません。ぼんやりとした記憶なのです。その数日後の訃報で本当にびっくりしました。
長らくありがとうございました。

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