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ノーベル賞(1) 

今年もノーベル賞の受賞者が次々に発表されました。正直なところ、物理学、化学、医学生理学など学問的な分野は理系中心なので、受賞者の名前を聞いてもあまりよくわからないのです。
文学賞は作家や詩人が受賞しますが、長年待たされている村上春樹さんは今年もダメだったようで、「その日」は来年以降に持ち越しです。私はあまり読まないのですが、すぐれた評価を得ている人なので、「その日」はさほど遠くないものと思います。
今年、日本からは、化学の分野で受賞者がありました。やはりお名前は知らない方でした。リチウムイオン電池(?)の開発に関わる成果を上げたとかなんとか。ほんとうによくわかりません。
実際にこの方が挙げられた成果はかなり前のものだそうですが、ノーベル賞は概してそういうものなのだとか。
今の日本は

    基礎研究

を大事にしない、派手な成果を期待する風潮にあるように思います。しかし現実に評価されているのは数十年前の基礎研究。逆に言えば今そういうものが重視されないのであればもうノーベル賞受賞者は今後先細りになるのではないかとさえ感じられます。
理系の学問のことはよくわかりませんが、地道に研究する人を支援してこそ公費の有効活用だと思うのですが。
こういう、

     目先の利益

にこだわる風潮は学問の世界のみならずさまざまなところに見られ、そういうことにうつつを抜かしていると、未来が闇に閉ざされかねないと思います。
そんなことを考えていると、またまたあの三人の女性を思い出してしまいます。ムラドさんの、あの遠くを見るような眼は、きっと未来を見据えているのだろうなと思います。目先の帳簿だけを見ていても何も前に進まない、と私は思っています。

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コメント

ポスドク

日本ではここ20年間科学技術予算は横ばい。しかし理系大学院の定員が増えたことから博士号をもつ任期付き研究者がわんさかと増えました。いわゆる「ポスドク」と呼ばれる研究者です。40歳未満の大学研究者の70%を占めるとも聞きます。3年間ないし5年間の期限付き契約で、契約期間中に結果を出さないと次の契約はしてもらえません。若いうちはまだいいですが、結婚をして子供が生まれて・・・。
あと10年もしたら日本から自然科学系のノーベル賞受賞者は出なくなると思います。

♫やたけたの熊さん

学生の定員を増やしても、卒業後のポストがないとどうにもならないような気がします。文学の世界は文学部が減ってポストがなくなり、研究書の出版もできない人が増え、青息吐息です。
理系は博士号を持つ人が多いので、よけいにダブついて見えるのかもしれません。

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