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とけるな、雪山(2) 

実はこの女法師はこのあとさらに意味ありげな歌を唄ったうえで「頭をくるくる回す」のです。この動作が何を意味しているのか、私の受ける印象としては、とてもここには書けないようなことだと思えてなりません。
あまりにも品がないので、この女法師は女房から「帰れ、帰れ」と非難されるのですが、その時も女房たちは笑い半分なのです。
学生が時々、女子校ではかなりすごい話をしますよ、と言っていましたが、そういう類かなと思います。
さて、おそらく長徳四年(998)のことと思われるのですが十二月十日過ぎ、一年で一番寒いころになって、雪が降ります。この雪はかなり積もったようで、男性官人たちに命じて雪山を作らせました。
この時の様子は白描の

    『枕草子絵巻』

にも残されており、大きな雪だるまのようなものをころがして山を作る様子が描かれています。中宮が、「この山はいつまで消えずに残るでしょうね」というと、女房たちは口々に「十日くらい」「もう少し長く」というのですが、年内に消えるようなことを言うので、清少納言は思い切って「一月十日過ぎまで残るでしょう」と言ってしまいました。彼女もさすがに言い過ぎかなと思ったでしょうが、あとには引けなくなったのです。
こうなると、清少納言も必死で、あのインテリ漢文学者のような姿とはまるで違って越の白山(加賀)の観音に「雪が解けませんように」と祈ったりするのです。白山といえば雪の積もる山として都にもよく知られていました。
清少納言自ら

    「物狂ほし」

といっているのですが、人の心の中に潜む幼児性を自らのこととして描いているようで、とてもおもしろいところです。
雪山はつごもりになっても消えません。そんなときにあの「ひたちのすけ」がやってきたりするのですが、彼女はまたここでも笑いものにされてしまいます。

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