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とけるな、雪山(3) 

年が明けると、なんとまた雪が降ってきました。清少納言は喜ぶのですが、中宮が「これは新しく降ったのだから一緒にしてはダメ。元の雪山だけ残して新しく降ったものは捨てなさい」と言います。中宮も本気になっています。
さて、一月三日に中宮は急遽内裏に行くことになり、この雪山がどうなるのか見届けることが難しくなりました。
意地でも一月十五日までもたせようと思う清少納言は、

    木守

という、御庭番のような女性に頼み込みます。「この雪山をしっかり見張って、子どもが踏み荒らしたりしないようにしなさい。十五日までは維持しなさい。もし十五日までもてば、中宮様からご褒美があるでしょう」などと言い、くだものなどを与えます。なんとも子どもっぽくすら感じる作戦です。そして清少納言中宮に付いて内裏に入りますが、はその後も内裏に仕える下女のような者を遣いにやって様子をうかがわせます。
一月七日には実家に戻るのですが、それ以後も人に様子を見に行かせます。
ところが、十四日になって

    雨が降った

のです。
これではとけてしまいます。
かろうじて少し残っていると聞いた清少納言は、折りびつに残ったものを入れて中宮に見せようとしますが、その時には雪は消えていたというのです。
誰かの妨害があったのだとがっくりした清少納言が敗北の弁を語ると、中宮は「実はその雪は十四日の夜に捨てさせたのよ」というではありませんか。そして中宮は「だからあなたの勝ちよ」とも言ったのです。
雪山をめぐる一か月ばかりの騒動ですが、当時の人も雪はきれいなものとして子どものように愛したことがよくわかります。

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