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とうない 

私は、大阪弁はあまりよくわかりません。広く関西の言葉というならしゃべりますが、大阪でも神戸でも京都でも、まして奈良でも和歌山でもない、かなり怪しげな関西の言葉です。
文楽に出てくる大阪の古い言葉にはときどき脳内に「?」が出ます。江戸時代のものは大阪に限らず難しいですが、ちょっと古い大阪ことばをお使いになる現代の方のお言葉でも意味の分からないものがあります。
「めばちこ」「ほかす」「てんご」「いらち」などの言葉は落語を聞いていれば出てきますし、なんとなく意味も分かります。

    「せんど

いうたのに、わからんやっちゃな」などと言われるとおそらく「千度」のことだろうな、と想像できます。
しかし、どうにもわからない言葉もあるのです。
七代目竹本住太夫師の本の中で、ご尊父の六代目が高齢になられて「欣一(七代目のご本名)、わし、とうないえらいわ」とおっしゃったことが記されていますが、この「とうない」も最初拝読したときは意味が分かりませんでした。
もっとも、こういう読者がいることが少なくないことは、師匠も、また編集の方もおわかりでしょうから、「とても、ひじょうに」という意味であるという注を付けてくださっていました。
そう考えると、この言葉の語源は

    途方ない

であることが想像されて納得するのです。でも、何の注釈もなければ「遠くない」のことだろうか、とか、下手に文楽好きだと「和藤内」と関係あるのだろうか、とかいろいろ考えてしまうかもしれません。
イントネーションも私の関西言葉は大阪の人とは違います。大阪では「すみたゆう」は「す」にアクセントがありますが、私はそういう発音はしたことがありません。「みのすけ」も「み」が強いです。
関西以外の方からご覧になると、関西の言葉はすべて同じように聞こえるかもしれませんが、方言なんて、大きな川ひとつ隔てると違ってきますからね。

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コメント

違い

西洋人からみて中国人も日本人も同じに見える、というのと似た感じですね。

🎵野崎小町さん

宇宙人から見たら、アメリカ人も日本人も同じなのでしょうね。

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