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西の旅(7) 

田舎に行っていて、毎日のように星を眺めていました。旧暦の六月末から七月初めにかけての頃でしたので月がほとんどなく、星がとてもよく見える時期でした。足元が真っ暗で危ないうえ、万が一、人に出会ったら不審者と思われそうで(笑)、長い時間見るわけにはいかなかったのですが、十分に楽しめました。そうそう、もうひとつ長く見ていられない理由がありました。この季節はどうしても「ベガ」と「アルタイル」と「デネブ」という、いわゆる「夏の大三角」を見ようとしますので、私の星座ウォッチングタイムである夜の9時から11時ごろというと天頂近くを見上げる形になって首が痛くなる(笑)のです。とくに「ベガ」が高い位置にあるので大変です。
私は星を眺めること自体が好きなのですが、今回一生懸命見ていたのにはわけがあります。短歌の題材にすることもさることながら、ずっと考えている創作浄瑠璃に、天の川と「はくちょう座」を使いたくて、その姿をしっかり目に焼き付けて浄瑠璃のイメージを膨らませたいと思ったのです。なにしろ、自宅では天の川の「あ」の字も見えませんから、おもしろくも何ともありません。「夏の大三角」は普段でも見えますが、その周辺にある星たちはあまりよくわからないので味も素っ気もありません。「はくちょう座」のくちばしの星である

    アルビレオ

も、何となくしかわかりません。そんなこともあって、星のよく見えるところに行ってじっと眺めていたいと思ったのです。
この時期は南の方に「木星」と「土星」が並んで見えて、そのそばに「いて座」、さらに南西側に行くと「さそり座」があります。夏の大三角は「木星」からずっと目を上げて行ったところに「わし座」の「アルタイル」、ほぼ真上に「こと座」の「ベガ」、そしてその間を流れる天の川を泳ぐようにして、美しい

    北十字

が見えるのです。「北十字」というのはおもに南半球で見える「南十字」に対して言われるのですが、これこそが「はくちょう座」(厳密に言うと「はくちょう座」の一部)です。そのしっぽの星が「デネブ」です。
前述の「アルビレオ」は宮沢賢治が「サファイア」と「トパーズ」に喩えた二重星ですが、さすがに二つの星が重なっているところは望遠鏡できちんと観察しないときれいには見えません。
センチメンタルに過ぎるので笑われそうなのですが、私はこの「北十字」をじっと見ていると涙が出てきそうになります。この気持ちをかんとか浄瑠璃に生かしたいと思っています。

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