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十三夜のムーンロード 

先月は中秋の名月と十三夜がありました。
しかし、どちらかというと、月内に十五夜が二度あることが話題になって、十三夜は影が薄いように感じました。1か月に2度満月があることをブルームーンともいうそうですね。青くなくてもいいのですね。
私は偏屈ですから、そのブルームーンとやらよりも十三夜の方を待ち焦がれていました。
十三夜といえば私がまず思い出すのは樋口一葉の小説です。

 例(いつも)は威勢よき黒ぬり車の、それ門(かど)に音が止まつた娘ではないかと両親(ふたおや)に出迎はれつる物を・・

と始まる『十三夜』は何度も読みました。内容はもちろんですが、文章が好きで、つい声に出してしまいます。
十三夜というのは、一説によると、平安時代の

    宇多法皇

が「今夜月無双」と言ったのを濫觴とすると伝わります。いずれにしても、日本独自の美意識です。
中秋の名月の日は、近所の月のきれいに見える場所はスマホカメラを構える人でいっぱいでしたが、この夜は、そんな酔狂な人間は私一人。
ただし、スマホカメラではきれいには撮れませんので、私は中秋の名月の時と同じように、川の水に映る

    ムーンロード

を撮ろうと思っていました。あいにく、この日は連日の晴天で水量がなく、月の光はきれいな道を作ってはくれなかったのですが、ぼんやりとそれらしいもの(笑)が撮れました。
十三夜は、私が書いた創作浄瑠璃のひとつである「異聞片葉葦」にも使いました。それだけに、満月に勝るとも劣らない愛着を感じます。
きれいな円形ではなく満ち足りてはいないのに、なぜか心惹かれる十三夜。
秋の終わり近くにふさわしいもののようにも感じます。

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