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接待 

私は仕事柄、接待というものを受けたことがありません。いや、同業者でも接待される人はされるのだと思いますが、私はそんな大物ではありませんので経験がないのだと思います。企業との関係の深い理系や経済系の学者さんはやはり多いのかもしれません。もっとも、劇場関係の人に「経費で落としますから」と言われてコーヒーをおごってもらった(笑)という程度のことはありましたが。
よく、仕事で文楽劇場に行っていましたから、そのときは「木戸御免なんでしょ」と思われていたふしがあるのですがとんでもない。ほとんど自腹で、招待券をもらったのは数回です。某雑誌の仕事をしていた時も、チケット代は出ませんので、完全に赤字で原稿を書いていました。そんなものだと思っていましたので不満はありませんでしたけれども。
昨今、「会食か接待か。それが疑問だ」というハムレットみたいなことがお役人の世界で話題になっているようです。高給取りなのですから払えないはずはありませんが、おごってもらえるとなると人間誰しも拒否したくはありませんよね。しかしそれが原因で仕事を辞めざるを得なかった人もこのところ何人かいたようで、まさに

    タダほど高いものはない

というのを見せつけられた思いがしました。もっともあの人たちは辞職したからと言って流浪するわけではなく、天下り先がいろいろあるらしいのでそういう意味では心配してあげることもないのですが。
天下りというのは受け入れる方にするとありがたいことなのでしょうか。大学にも、学問系の出身でない人が人寄せパンダ的に入ってきたり、元はどこかの有名大学の偉い先生だった人が定年で辞めたあとの隠居仕事としてやってきたりすることもあって、正直なところ迷惑もしました。なにしろ、ろくに働かないのですから(笑)。
閑話休題。接待ということでごくささやかなことを思い出しました。昔、文楽関係の仕事の話で、私の共住地の市役所の文化の部署の部長さんだったと思うのですが、そういう方が家に来られたことがありました。私がその人を接待する理由などありませんから、お茶だけを出して話をうかがったのです。
ところがその、いかにも

    きまじめなお役人さん

というイメージの方は、お茶にいっさい手を付けず、申しわけ程度に出していたお菓子にも見向きもしませんでした。そして用件を済ませると、家の前に停めていた軽自動車に乗ってそそくさと帰って行かれたのです。あの車、細かいことを言うと駐車違反でしたが、市役所の名前が入っていましたからもし警察に見つかっても大丈夫でしょうね(笑)。
単に遠慮深い性格の方だっただけかもしれませんが、仕事で出向いたところでは何も口にしない、という意味だったのかな、と、思わないでもなかったのです。
話をしていてもにこりともせず、愛想がいいとはお世辞にも言えない人ではありましたが、清廉という意味ではなかなかたいしたものだったと思い出すのです。

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