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ウイルスは詠まない 

このところ参加している短歌の雑誌ですが、どうしても同人のみなさんが19年型コロナウイルス(新型コロナウイルス)を題材にされることが多いのです。最新の同人誌では「巣ごもり」「まだコロナ禍に」「コロナの影」「コロナ禍」「まだまだコロナ禍」という題で詠まれた方がいらっしゃいました。
そして、次号は「コロナ時代とわたし」というテーマでエッセイや短歌も募るそうです。
今の世の中の状況では、世界中の人にとってこのウイルスのパンデミックが

    もっとも関心が深い

ことですから当然と言えば当然でしょう。
実は私も、昨年の春の締め切りの号では「家にいて」という題で詠みました。しかし、それ以後はこのパンデミックを素材にすることはなくなりました。世の中の状況に真正面から向き合えばいいのに、と思う反面、そういう憂鬱から離れていたいという意識が働いているのかもしれません。
朝日新聞の朝刊の漫画はいしいひさいちさんの「ののちゃん」ですが、この漫画も一切ウイルスは題材にされません。お父さんは相変わらず出勤しているし、おばあさんやおかあさんは混雑する店でショッピングしていますし、おにいちゃん(のぼるくん)は将棋の会所に通っていますし、ののちゃんも運動会や遠足を楽しんでいます。何よりも、登場人物はいっさいマスクをしていません。唯一しているとすると、花粉症のタブチ先生くらいです。
「ののちゃん」では、政治の話題もありませんし、経済も、国際問題も素材にはなりません。
私はどうもこの「ののちゃん」の漫画のような

    ありふれた日常

に関心があるようです。
ただ、最近は日常生活が単調で何もしていないような日々ですので、ウイルスは詠まないとしても、それ以外にも歌にできそうなことが見当たらず、苦戦しています。
やはりウイルスが消え去って日常がもっと変化に富んだものになってくれないと、ろくに歌も詠めない、ということになりそうです。そもそも歌心のない無粋な人間だけに、さらにこの「歌を詠ませてくれない世の中」が恨めしく感じられます。

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