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ハードボイルド 

ゆで卵を作るとき、私はいつも12分を目安にしています。まだ少しやわらかいのですが、私の場合、おでんに入れることがほとんどですので特に問題ないと思っています。以前は殻を剥くのがうまく行かず、でこぼこのゆで卵を作っていましたが、最近はつるりと剥ける方法を覚えましたので、きれいな姿のものができるようになりました。もっと長い時間ゆでると固ゆで卵ということになるのでしょう。英語ならハードボイルドエッグ。今どきこういう言葉はあまり使わないのかもしれませんが、ハードボイルドという言葉は固ゆで卵から転じて冷酷非情を意味するようになりました。そして、そういうタッチの小説、映画などもそう呼ばれます。
頭脳も鋭く、「切れ者」ではあるのですが、何よりも行動的で、かなり荒っぽい印象を与える登場人物・・筋骨隆々たる探偵やスパイなど・・が活躍します。
ただ、私は映画にしても小説にしても、あまり好きなジャンルではなく、映画なら、かなり古いですが、

    『カサブランカ』

のハンフリー・ボガードなどが印象に残るくらいです。「そんな昔のことは忘れたね」なんて、かっこよすぎて、かっこよくない私などが観るといささか気恥ずかしいのですが。
このところ集中して読んでいた吉田修一さんも実はハードボイルドタッチの作品をよく書かれます。歌舞伎役者を題材にした『国宝』も、そういう側面があると思います。
しかし私は吉田さんが産業スパイの小説を書かれることは知りませんでした。何も知らずに図書館で借りた本の

    『太陽は動かない』

や『森は知っている』『ウォーターゲーム』という作品がそれにあたります。
主人公は鷹野一彦という、表向きは通信社の社員で、実は極秘の情報を得ては欲しがる組織に高く売りつける産業スパイなのです。もっとも、彼は現場で命がけで働くばかりで、「通信社」の重鎮などではありません。それどころか、裏切ろうものなら体内に仕込まれた爆弾であっという間に殺されてしまうのです。
まさか私がそういう本を読むことになるとは思いませんでした。そもそも、いくらまとめて吉田さんの作品を読んでいたとはいえ、こういう本を買って読むということはしなかったと思います。やはり図書館にあったから読んだとのだと思います。
図書館を利用するのは、絶版になった本を読める、高価で買えない本を読めるなどのメリットがあると同時に、こういう思いがけない出会いも生むことがあるように思います。
吉田さんの本、なんだかんだで15冊くらい読んだかなぁ・・・。

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