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風邪をひかない 

「風邪をひく」というのは不思議な言葉です。「風邪に罹る」ではなく「ひく」というのは、なぜなのでしょうか。「風邪に冒される」という表現も『曽我物語』に見えますが、『源氏物語』には「浜風をひく」という用例があります。これは明石の浜でのことで、「浜風」から「風邪」を導いて、さらに「風邪をひく」とつなげた表現なのです。室町時代の注釈書でも「面白きかきざま也」と言っています。
「風病」というのは風にあたって起こるとされた病気の総称で、お腹を壊すこともありましたし、くしゃみや鼻水が出ることもありました。そこで、「風」をからだの中に引き込むことで起こる病気、という意味で「風邪をひく」という言い方が生まれたのではないかと思います。水が原因の病気なら「水が当たる」といいますね。
私は以前、ちょっとしたことがあるとすぐに風邪をひいていました。寒いのに薄着をして外に出たり、雨に当たったりすると、てきめんに熱を出したり鼻の具合がおかしくなったりのどが痛くなったり、そして

    呼吸が苦しく

なったりしたのです。
冬であろうと夏であろうと関係なしに、年に何度もひどい目に遭ったものです。インフルエンザにも何度か罹り、38度を超える熱を出すこともしばしばありました。熱だけならともかく、息苦しさに襲われるようになると、命にかかわるかもしれない、という恐怖感が募り、それ以前は無頓着だった予防対策に神経質になりました。
といっても、手洗いをまめにするようになったことと、早寝早起きを徹底するようになったことくらいで、たいしたことはしていないのです。
ところが、そういうことを意識して実践しているうちに、まったく風邪をひくことはなくなり、インフルエンザとも無縁になりました。毎年医者に「インフルエンザの

    予防注射

をしなさい」と言われ、1度だけはその言葉に従ったのですが、もう10年近くはしていません。手洗いというのはそんなに効果のあるものなのか、あるいはほかに原因があるのか、よくわかりませんが。
この1年のウイルス蔓延でも、私はこれまでと同じように、ごくあたりまえのこととして手洗いをしています。マニュアルどおりというのでしょうか、まんべんなく、指の間も爪の中も手のひらも手の甲も手首もきれいに洗い上げてしっかり拭いてということを、外から室内に入った時には必ず実践しています。だからといって安心しきっていると落とし穴があるかもしれず油断は禁物ではあるのですが、やはりウイルスの撃退には手洗いは有効なのだろうと信じています。

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コメント

藤十郎さん

いいことを伺いました。私も早寝早起きに何とか切り替えて、元気に暮らしたいと思います(今はやや遅寝早起きです)。

まあ、少々風邪を引いて薬に頼らず身体の免疫力で直すと、身体の偏りがなくなり、免疫力が上がってかえっていいそうです。

野口整体の野口晴哉著「風邪の効用 (ちくま文庫) |」より。

>風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説く

https://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E9%82%AA%E3%81%AE%E5%8A%B9%E7%94%A8-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%87%8E%E5%8F%A3-%E6%99%B4%E5%93%89/dp/4480038078

🎵如月さん

子どものころ、私の家には風邪薬というものがなく、親も「温かくして寝れば治る」という原始的な(笑)考えの持ち主でした。それが過信となって一時はひどい目にも遭いましたが、今は不思議なほど風邪に縁がありません。またこれが過信にならないようにいたします。
如月さんも無理なさらずお元気で。

自己治癒力

藤十郎さん

わが家でも風邪薬は置いていません。同じですね。

結局のところ風邪薬は対処療法にすぎず、菌やウイルスの侵入を受けて身体が免疫力を高めようと発熱したり(体温が1度上がると免疫力が3倍になる)、はな水や咳で菌やウイルスを身体の外に出そうとがんばっているところ、薬で無理やり熱を下げたり、はな水などを止めると、表面的にはよくなったように見えても、風邪がこじれたり、自己免疫力が衰えるそうです。

腹痛のときに下痢止めを飲まされて、菌の毒が全身に回って亡くなった中学生の男の子もいて(元気いっぱいの年ごろなのに)、とてもお気の毒です・・・。


【死者5人・・・殺人菌の正体】「「焼肉酒家えびす集団食中毒事件」

>痛みが出始めた段階から下痢止めを服用していた。
下痢止めを飲むと、腸の運動が抑えられ、ベロ毒素が体外に排出されにくくなってしまう。
すると、毒素が体内にたまり、症状は重症化。
溶血性尿毒症症候群を引き起こす可能性が高くなってしまうのだ。

https://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20161019_01.html


今年は梅雨入りが全国的にだいぶ早いようですが、藤十郎さんもお元気にお過ごしくださいね。

🎵如月さん

ありがとうございます🎵

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