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明るいメール 

憂鬱な時に限って思いがけないいいできごとがあったりします。
最近は忙しくて心にも余裕がなく、身体もだるい状態が続いています。食欲が落ちて、以前の半分くらいになったような感じです。先日は「痩せましたか」と人に言われたくらいです(実際はさほど変わらないと思うのですが)。人と話をするということもきわめて少ないので、このままボケて行ってしまうのではないかと不安になっています。
・・と落ち込んでいたところ、ある卒業生からメールが入っていました。去年の春、ちょうど世の中がウィルスで騒がしくなり始めたころの卒業ですから、今年24歳になったのだと思います。彼女は卒業してすぐに保育士になったはずですが、その一方で夢を持っているのです。

    三味線の教室

を持ちたい、という夢です。大学生になって、地元(和歌山県)の踊りのための民謡を継承するべく三味線を習い始め、歌もあわせて習ったのです。それがおもしろくて夢中になり、通学しながらもずっとお稽古を続けていました。私は彼女の卒業間際に一度だけ演奏を見せてもらいましたが、習い始めて3年とは思えないくらいとても自在に弾いていました。音色などはわかりませんが、弾きながら唄うという難しいことをしていたのです。最近しばしば見られるカンガルーの皮の三味線だと言っていました。
その彼女からは、卒業してからまったく音沙汰がなかったので、もう忘れられただろうと思っていた(笑)のですが、先日とても嬉しいメールが届きました。ひととおりの挨拶のあとに、

    「準師範

の試験に通りました」と書かれていました。私などに伝えてくれなくてもいいようなものですが、「どうしても報告したかったので」と言ってくれました。
私はたった2つの授業で会っただけの人なのですが、三味線を弾いているというので話が合い、彼女は狂言風オペラ『フィガロの結婚』も観に行ってくれたのです。卒業論文もその民謡について調べたもので、淡路の小林六太夫のことについて尋ねられて少しお話したこともありました。
きっと今後も精進して稽古に励んで師範になって、教室を開く日が来るでしょう。彼女は保育士をしているように教育の専門家ですし、何と言ってもとてもすてきな笑顔を見せる人で誰からも愛されるだけに、きっと教えるのもうまく、すてきな師匠になってくれると思います。

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コメント

藤十郎さん

笑顔のすてきな教え子さんの三味線の教室から、たくさんの生徒さんが育っていきますように!

これからが楽しみですね♪

🎵如月さん

前途洋洋ですからね。
いつもニコニコしているすてきなお嬢さんなので、人気者の師匠になりそうです。

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