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2022年文楽四月公演初日 

本日、文楽四月公演が始まります。
2月の東京が半分になってしまいましたが、今回はそんなことになりませんように。東京ではかなりの技芸員さんが感染されたようですが、わりあいに軽く済んだのでしょうか。ウイルスの性格なのか、やはりワクチンが重症化を防いでいるのか。今後もまだどうなるかわかりませんが、つつがなく公演が進みますように。
この公演の番組は
第一部 義経千本桜(伏見稲荷、道行、河連館)
第二部 摂州合邦辻(万代池、合邦住家)
第三部 嬢景清八嶋日記(花菱屋、日向島)
契情倭荘子(蝶の道行)
です。
4月と言えばやはり桜の出てくる公演がふさわしいのですが、今回はその中でももっとも有名な『義経千本桜』が出ます。といっても、忠信関係の段のみの上演です。本来の通し上演はいつになったらできるのでしょうか。二段目から四段目に行くのはわかりやすいようではありますが、実際はおかしな上演のしかただと思います。何らかの理由で長い旅をしなければならなくなった男女がいったん姿を消して、三段目で

    悲劇の頂点

が描かれた後、道行となって、ふたたび姿を見せます。ああ、この人たちは今起こった悲劇の間もずっと旅をしていたのだ、と思わせるところがいいのだと思います。この上ない悲劇があってお客さんも疲れたところで、一面の桜と美しい男女の幻想的な舞。うまくできていると思います。
桜の演目というと「金閣寺」「清水寺花見」などもありますが、これらもまた上演してほしいものです。
2年前に、「ウイルスは半年や1年で消えてしまうというものではない」と専門家の人が言っていたのですが、私は「そんなことはないだろう」と高を括っていました。しかし今なお鎮静化の様子はありません。まだ何年もこういうことが続くのかと想像するといささかうんざりですが、そういうこともありうるのだと思って演者のみなさんはじめ、裏方さんもどうかお気をつけて。

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