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季節感 

季節がぽんと飛ぶように移ります。
私の住む地方では昨日の気温は22度。ぐっと秋が深まりました。
半袖では少し寒くさえある一日。皆様の地方ではいかがでしたか。
近くの小学校で運動会がありましたが、子供たちはともかく、応援のおとなたちは風邪などひかなかっただろうかと、余計な心配をしてしまいます。

さて、文楽の大阪本公演は

    春 4月

    夏 7・8月

    秋 11月

    冬 1月

と、いかにも季節感あふれる時期におこなわれます。
東京はその合間をぬっての公演のため、やや季節がぼやけてしまいます。
でも、この11月公演の演目のひとつである

    曽根崎心中

は4月6日から7日にかけての出来事で今の暦にあてはめるなら5月21日から22日のことになります。
とするとちょうど5月東京公演の頃なのです。

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ところが、この作品はあまり季節感が豊かでないように感じます。
もちろん

 夏も花見る梅田橋 (天満屋)

 心も夏の短夜の (道行)

などということばはでてきますが、感覚としてあまり初夏をイメージできるかというとさほどではありません。
『天網島』の「大和屋」がいかにも初冬らしいのとはずいぶん違います。
『曽根崎』の道行で

  あだしが原の道の霜

なんて言われると、比喩ではあっても冷え冷えとして寒そうです。
二人の心は凍り付くようだったのかもしれませんが。

「新口村」は初春公演、「千本桜」は四月公演、「夏祭」は夏公演、「紅葉狩」は十一月公演。芝居が終わって外に出ると、同じような風景がある、というのはなかなかおつなものです。
芝居の季節感というのも考えてみたいテーマではあります。

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コメント

5月ですか・・・

曽根崎心中は、5月の出来事ですか。いつもほろ酔い気分でぼんやり見物しているので、存じませんでした。

発端は、生玉神社の蓮池を臨む境内ですが、蓮の花が咲いていたのでしょうね。
でも天満屋を抜け出すあたりは、夏のような気にもなります。そして道行は「道の霜」ですから冬のようでもあり、そういえばなぜか曽根崎心中の季節を気にしたことはありませんでした。
旧暦の4月6日は、床本にでてきますの?

♪やたけたの熊さん

徳兵衛は二貫目の金を「四月七日までに」返せと平野屋の主人に言われていますが、それに関してお初が「七日といへば明日このこと」といいます。
つまり生玉の場面はは四月六日なんですね。
史実としてもこの日に心中があったので、作者はその設定を変えていないわけです。
かなり日の長い、夜の短い時期で、喧嘩に負けた徳兵衛が「夕ざれ町をとぼとぼ」歩くのは今で言うともう6時ごろでもあったのでしょうか。

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