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表札 

私の父は表札を作っていました。姓名を書いたもので、いかにも「一家の主」という感じで、私もいつかあんなのを作れるかな、と思いながら見ていたものです。しかしそんな機会はついぞなく(笑)今に至っています。父が作っていたのは木製の、かまぼこ板の親玉のようなものに黒々と名前が書かれた古風なものでしたが、最近はもっとさまざまな種類のものができています。実は、私の兄が最近父と同じような表札を作ったのです。さすがは長男、かっこいいな、と思いながら眺めています。おそらく兄も私と同じように、いつの日か自分の名前を書いたものを作ろうと思っていたのだろうと想像しています。それを実現するところは長男の貫禄(?)です。
あれひとつはいくらくらいするものなのでしょうか。やはり

    福沢諭吉

が飛んで行くのでしょうね。・・と思ってネットで少し調べてみると、格安のところで8千円くらい、ちょっと立派なものだと2万円くらいのものがありました。どちらにしても私はとても手が出ませんし、そもそも私は親の家に居候していますので、そんなものを勝手に造ったら怒鳴られるかもしれません(笑)。
私のところは、表札はなくて、郵便受けに家族の名前が列挙されているだけのプレートです。私は当然親の下。いまだに「一家の主」にはなれません(笑)。
ところが、これが最近かなりぼろぼろになって、何が書いてあるのかわかりにくくなってきました。郵便屋さん泣かせ(郵便屋さんは完全に覚えているでしょうけれども)のプレートです。いくら貧乏人の家でもこれでは恥ずかしいだろうと思って、何とかしようと立ち上がりました(おおげさ)。この際、思い切って福沢さんを使って・・・というのはもちろんありえません。
まずは、世間ではどういうものを使っているのかを知るために、散歩のついでに途中の家々の表札を見て回りました。改めて眺めてみると、古風な木の表札は今や完全に少数派ですね。みなさんとてもしゃれたものをお作りになっています。私はいろいろ考えた末に、表札屋さんではなく、

    ホームセンター

に行って、手軽にサンプルを見てこようと思いました。3,000円くらい出せば白い板状のものに名前を書いてくれるごく安っぽいものがありました。こういうのを作るのもいいかも、と考えたのですが、そのすぐ横に無地のプレートがあって、それに字を書けばそれなりのものができるかもしれないと思いました。しかし私の字ではあまりにもブサイクですし、そのプレート専用の色落ちしない塗料やペンは売っていませんでした。
そこでホームセンターの中をうろうろして、何か使えるものはないかと探し回ったのです。店内の万引き防止カメラがあったら、かなり怪しい人物として追いかけられていたのではないかと思います。そこで見つけたのが、ツルツルのものの表面にならきれいに貼ることのできるというテープ状のものです。表札にも使えると書かれていました。それに工作をして名前を刻み、プレートに貼ればそれなりに見えるのではないかと思いました。小学生のとき、図画工作が大の苦手だった私のすることですからかなり怪しげなものではあるのですが、ともかくそれらを手に入れて作ってみました。
出来栄えは・・やはりブサイクでしたが、福沢さんどころか、野口英世さんでもお釣りが来ました。

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