ミーハー
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語源のはっきりしない言葉ですが、たいして興味もなかったのに、世間の流行に左右されて飛びつくタイプの人のことを「ミーハー」と言っています。そういう人たちを揶揄するような響きが感じられる言葉でしょう。
最近は「にわか」という言葉もよく使われて、例えば日本でラグビーのワールドカップが行われたときに「にわか」が多数出現しました。ルールもよく知らないのに、突然ファンになるのですね。もちろんそれは本人の自由ですから批判されるようなことではありません。私の知り合いの女性もまったく興味がなかったのにどこかのラグビー場まで観に行ったと言っていました。
私も他人事ではなく、明らかにミーハーです。その代表が絵画。美術の才能なんてまるでなくて、中学時代に小学校低学年レベルの絵を描いていたくらいです。構図なんて考えたこともなくて、ただそこにあるものを写そうとするのですが、ろくに線も引けませんでした。それなのに、大学生の時に
コロー
の絵に出会ってコロッと変わり、美術館に行くようになりました。特に耳の病気をしてからは、それまで圧倒的に好きだった音楽や演劇の代わりに美術を観るようになったのです。用があって東京に行くと国立西洋美術館、国立博物館、都美術館、国立新美術館、サントリー美術館、出光美術館などに行くのがあたりまえになって、本来の目的が何だったのか忘れるくらいでした。ところが、専門的なことはわからず、色彩感覚もおそまつで、美術のよさなんてわかっているのかわかっていないのかすらわかっていません(笑)。その証拠に、観るものと言ったら評価の高い有名な絵が中心で、掘り出し物を探すような眼力はありません。好きなのは概して物語性のあるもので、特にキリスト教関係(聖書に出てくる逸話など)のものには目がないのです。ところが、風俗画もおもしろいと思うようになり、オランダの画家、特に
ヨハネス・フェルメール
が大流行すると、早速それに乗って、この人の絵を観るのが楽しみになりました。もっとも、フェルメールで最初におもしろいと思ったのは「マルタとマリアの家のキリスト」(これも聖書の一場面)でしたから、やはり題材の好みもあったのだと思いますが。
かつて大好きだった音楽もバッハ、モーツアルト、ブラームス、ベートーヴェンなどオーソドックスなものばかり聴いていました。それ以外でも有名どころの曲が多くて、現代音楽なんてあまり聴かなかったなぁ。
大阪の国立国際美術館は現代美術の展示も地下二階の展示室でよくおこなっていますし、私も観ないわけではないのですが、まだどうもしっくりこないのです。
そもそも、私は文楽や平安時代についていろいろ書き散らかしてきましたが、これもつまるところミーハーなのでしょうね。
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- [2022/11/17 00:00]
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