おもしろかったパ・リーグ
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昔、まだ兵庫県西宮市に阪急ブレーブズというチームがあったころ、あれだけアクセスに便利なところ(阪急電車で神戸、大阪、宝塚からそれぞれ10分余りの西宮北口駅から徒歩数分)なのに、お客さんがさっぱり入りませんでした。私が西宮球場で満員の観客の中で野球を観たのは2回だけ。阪急対ヤクルトの日本シリーズとオールスター戦でした。この球場にこんなに入って、壊れるんじゃないかと思った(笑)くらいです。
昭和50年ごろの阪急はとても強かったのに、山田、福本らの大スターがいるのに、それでも、それでも観客は入りませんでした。山田投手の美しいピッチングフォーム、福本選手の走塁などはほんとうにすばらしかったのにもったいないと思いました。
当時は、ほかにも南海、近鉄、ロッテなどあまりお客さんは入らず、残りの西武、日本ハムの首都圏組もたいしたことはありませんでした。ところがパ・リーグは日本ハムが北海道に移り、楽天が仙台にできて、北から南までチームがばらつくようになって、地域密着の楽しさが生まれました。観客動員も以前に比べるとかなり良くなっています。
そして、野茂、イチロー、ダルビッシュ、大谷という、メジャーで活躍した(している)代表的な人たちがすべてパ・リーグ出身であることからもわかるように、選手の能力もかなり高いものになりました。
そうやって発展してきたパ・リーグですが、今年の白熱した試合は誠に見事だったと思います。
そして今年は、(昨年もそうだったのですが)一度も
マジックナンバー
がつかなかったオリックスが最終戦でまさかの逆転優勝を果たすという、驚くような幕切れとなりました。オリックスの優勝条件は最終戦で勝利して、しかもソフトバンクが敗れなければならないという極めて難しいものでした。私も、いくらなんでもそううまくは行かないだろうと思いました。ところがその「まさか」が現実になったのですからびっくりでした。オリックスの最終戦は、先発が田嶋、相手の楽天は田中。オリックスは田中の力投の前に3回までパーフェクトに抑えられ、4回にはて楽天が先取点をあげました。この時点で何となくダメなんじゃないかと思いました。ところが5回に4安打を集中して3点をあげて逆転すると、最終回にはダメ押しの2点。6人の投手をつぎ込んでの執念の勝利でした。一方、ソフトバンクは2点を先行して前半を終えたのに、中継ぎ投手が打たれて逆転負け。まさかこんなことがあるなんて、と思いました。ソフトバンクの中継ぎ投手もいい選手ですが、結果的には中継ぎの明暗が優勝を決めたことになりました。
そしてクライマックスシリーズではふたたび相まみえたオリックスとソフトバンク。初戦の山本の好投が方向を決めて、杉本、吉田らも活躍して最後は
中川圭太選手
のサヨナラヒットという劇的な幕切れでした。
二軍監督だった中島さんが一軍監督代行になるとき、二軍でくすぶっていた杉本選手を「一緒に一軍に行くぞ」と言ったという話は有名ですし、「俺は無敵の(中川)圭太を知っている」と言って打率1割台だった中川選手をいきなり4番で起用したこともありました。それ以前は鳴かず飛ばずだった二人がその後ほとんど一軍に定着して、さらにこうして期待に答えて活躍したのもすばらしいことだと思います。
改めてパ・リーグファンでよかったと思う今年のプロ野球でした。
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- [2022/11/03 00:00]
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