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七五三とハロウィン 

秋祭が終わると、神社は七五三です。いちおう十一月十五日ということになっていますが、その日だけに限ってしまうと希望者があふれますし、平日なら親が参加できないこともあるでしょう。そんなわけで、十一月であれば随時受付というところが普通で、しかもここ数年はさらに人が一日に多く集まらないように十月の終わりごろから始まっているようです。今年はたまたま十月三十日が日曜日でしたから、その日も神社ではお参りする人が見られました。私は夕方の4時ごろに神社に行ったのですが、ちょうど一組の親子がお祓いを終えたところで、巫女さんに写真を撮ってもらっていました。今や、巫女さんにとってこういうサービスはあたりまえのことのようで、手際よく写真を撮るスポットに案内しながらスマホのボタンを押していました。
境内にはソーシャルディスタンス(何だか懐かしい言葉です)を確保した形でベンチが置かれていて、前の組がお祓いしているときはそこで順番待ちをするようでした。
子どもたちはきちんとした衣裳でしたが、あれは借りているのでしょうか。神社の社殿の中に、何着もの

    七五三装束

が吊ってあったのですが、あれは貸してくれるものなのかな。これはちょっと調べてみようと思ってネットを探ったら、あっけなく(笑)出てきました。衣裳のお店と神社が結託して、じゃなくて、共同企画して神社で着替えて祈祷を受け、希望すれば写真を撮れるみたいです。さらに女の子はヘアアレンジもできるそうで、至れり尽くせりですね。最近は神社もほんとうによく考えていると思います。
話は変わるのですが、この日の前夜、韓国でハロウィンを祝う若者が大群衆となって、多数の人が折り重なるように転倒し、多くの命が失われるという何ともいたましい事故がありました。最近、日本でもハロウィンの夜になると大勢の若者が街に繰り出して大騒ぎすることがあるようですから他人事ではないように思いました。ホラー風の仮装をすることで悪を演ずることに後ろめたさがなくなり、さらに自分の姿を半ば隠すこともできますから、開放的になって

    羽目を外す

のだろうと思います。エネルギーを持て余した若者がそれを発散しようとする気持ちはわかりますが、群集心理も相俟って大きな事故につながりかねないと、かねがね危惧されていたはずです。韓国の実情はよくわかりませんが、他山の石として日本でもこういうことに注意を払わねばなりません。特に、一部の狭い地域に集まろうとする傾向があって、危険がいっそう増幅されると思います。
私が神社から帰ろうと道を歩いていると、なんと、女子小学生がどうやらハロウィン装束らしきものを身に着けて、顔にも少しペイントを入れ(あるいはシールのようなものを貼り)、たむろしているところに出会いました。狭い生活道ではありますが、車が通る道路の真ん中でうろうろしていて、自転車が近づいてきても邪魔になるから道を開けようというそぶりも見せず、まったく動こうとしなかったのです。からだの大きな私が近づくと何となくまずいと思ったのか、やっと散り散りに道の端に寄っていきましたが。私は何も言わずに通り過ぎたのですが、「お兄ちゃんお姉ちゃんたちの真似をするのもいいけど、けがだけはしないようにね」と声をかけるべきだったのかもしれません。
七五三の子どもたちを見たあとで、なんだかちょっと妙な気持ちになりました。

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