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農業試験場 

が通った大学には農学部がありました。もちろん今もあるのですが、私が学生のころに廃部になるかもしれない、という噂がありました。「農学部の役割は終わった」という意見があったそうです。しかし、終わったどころか、21世紀になってますます重要な役割を持っているのではないかと思うのです。私など、農学部というと先ず思いつくのは「コメの品種改良」ですが、実際には農業化学、農業経済学、生物学、昆虫学、など多岐にわたります。しかも今後の世界の食糧事情がさらに悪化しそうな情勢では、何を食べればいいのか、というのは文字どおりあらゆる人にとっての死活問題です。例の遺伝子組み換え食品に関する問題もあります。地域振興や環境問題を扱うところもあるようです。花形とまでは言えないかもしれませんが、重要な学部として、これからも存続するのではないかと思います。関西の国立大学では京都大、神戸大に農学部があり、ほかにも学部名は異なりながら、農学に関わる学部はいろいろあります。公立の滋賀県立大学環境科学部、京都府立大学生命環境学部などもその例だと思います。
大学でない研究施設には

    農業試験場

などもあります。例えば兵庫県には県立農業水産技術総合センター(加西市)というのがあり、これが農業試験場の役割を持っているようです。
ちょっと調べてみると、兵庫県の農業試験場の歴史は、明治27年にできたものが昭和25年に県立農業試験場になって、やがて県立中央農業技術センターから今の農業水産技術総合センターになったようです。
なぜこんなことを調べたかというと、私が去年から作っているイチゴの由来が知りたかったからなのです。兵庫県農業試験場にはあちこちに「分場」というのがあって、そのひとつに宝塚市小林(おばやし)のものがありました。阪急電鉄小林駅から少し東に行ったところにあったようです。兵庫県のイチゴ栽培は明治32(1899)年に西宮市鳴尾(なるお)で始まったとされ、兵庫県は戦前にはイチゴ栽培では日本一の規模を誇った時期もあったのです。そして、農業試験場宝塚分場もイチゴ栽培には重要な場所なのです。昭和35年(1960)にこの場所で収穫量の多い新しい品種が開発されました。「八雲」と「タホー」という品種を交配したもので、これが私の育てている

    宝交早生(ほうこうわせ)

という品種のはじまりなのだそうです。この品種は、一時は日本全国に広がり、1984年には日本一のシェアだったそうです。しかし、その後はさらにさまざまな品種が開発されて、有名なものだけでも「女峰」「とよのか」「とちおとめ」「あまおう」「さちのか」などいろいろとありますね。今や宝交早生は日陰の存在で、商業栽培としてはおこなわれていないようです。ちなみに、「とよのか」は「ひみこ」と「はるのか」を交配したものに起源があるそうですが、その「ひみこ」は「久留米34号」と「宝交早生」の交配なのだそうです。いわば「とよのか」は「宝交早生」の孫にあたるのですね。
というわけで「過去のもの」のようになった「宝交早生」ですが、さすがは「生まれ故郷」で、宝塚小林農園というところでは今もこの品種を育てて、たくさん苗が育った場合は販売もしているのだそうです。また、近くのホームセンターでも苗は売られており、この地域ではまだまだ愛されているのです。

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