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枯れた桜 

少し前に、反戦歌のことを書きましたが、ひとつ忘れていたことがありました。
『戦争を知らない子供たち』という歌がありました。ちょうど吹田市で万国博覧会があった年に発表されたのだそうです。それもそのはず、初めて歌われたのが万博のコンサートだったのだとか。折しもベトナム戦争の時期で、日本は無関係のようで米軍基地がありますから大いに関係があり、それだけに反戦運動も小さなものではなかったのだろうと思います。
北山修さんと杉田二郎さんによる曲で、ジローズが歌ったのを覚えています。これが私にとっての初めての反戦歌だったかもしれません。
北山さんも杉田さんも1946年のお生まれだそうで、戦争が終わって生まれ、戦争を知らずに大人になったのです。1970年と言えばこの年代の人はまさに大学を出て社会人になる年齢です(北山さんは医大なのでもう少しかかったでしょうが)。海外では戦争、日本ではお祭り気分。そのギャップもこの歌を作らせたきっかけになったのではないかと感じます。
ウクライナのことがあって、日本でも軍備増強路線が唱えられ、なんだかとても

    きな臭い

空気が漂ってきました。日本が軍備を整えるのに、アメリカのバカ高い戦闘機などを買わされて、日米同盟だといわれて喜んでいるのがどうも理解に苦しんでしまいます。哀しいことに、戦争はぼろい商売になるようです。
そんなことをあれこれ考えているうちに、「桜」の題で短歌を詠むように言われました。今月(3月)の歌会で詠みあげるためのものです。しかし実際詠むのは2月で、桜はもちろん咲いていません。おそらくほかのみなさんは想像で詠まれるのだろうと思いますが、私は何しろ不器用なので、目の前にある桜を詠むほかはありませんでした。ということは、

    枯れた桜

です。冬の桜は、こんなのを詠んで何がおもしろいのか、というくらい愛想のない木です。清少納言は、桜について「花びら大きに、葉の色濃きが、枝細くて咲きたる」(『枕草子』「木の花は」)ものがいいと言っています。しかし私の見たのは老木で、幹は太い、枝は太い。ほんとうにみじめな木でした。
ところが、その瞬間に、ふと反戦の歌が思い浮かんだのです。まさかこんなところでブログに書いたことが生きてくるとは思いませんでした。老いた桜の木は多くのものを見てきたはずです。戦争も知っているかもしれません。そんなことを思いつくと、何だか詠めそうだ、という気になりました。結局、そこからいくつもの反戦歌ができて、無事に提出できたのです。
ブログはやめられません。

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