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左利きの歌 

何度か書いたことがあるのですが、私は左利きです。今どきは「だからどうなの」という感じで、普通に受け止められるようになりましたが、昔は「変な奴」と見られていたのです。左利きというだけで馬鹿にされることもあったくらいです。ところが、当時の実力ナンバーワンだった野球選手が王貞治さんで、この人が左利きですから、子ども心にとても心強くありがたい存在だと思いました。今、野球選手は右利きでも左打ちする人が増えて、逆に右利きの有力な選手が少なくなっているようにさえ思います。ちょっと思い出すだけでも、元メジャーリーガーのイチロー、松井稼(左右両打)、松井秀、昨年までオリックスにいた吉田、ヤクルトの村上、阪神の中野、佐藤、ソフトバンクの柳田などなど、優秀な選手が目白押しです。
左利きの人は日本人ではだいたい10人に1人くらいで、両親が右利きであれば子どもが左利きになる確率は少し減るらしいです。私も両親は右利きですので、珍しい存在かもしれません。なぜ右利きの人が圧倒的に多いのかについては、専門家でもわからないようで、脳の働きによるとか、心臓の位置の関係だとか、いろいろ言われるようです。
左利きは器用だと言われることもありますが、私には該当しません(笑)。絵がうまいという説もあるそうなのですが、これなど私にはまったくでたらめな説だとしか思えません。

    賢そうに見える

という見解もあるそうですが、「賢い」のではないことが誠に残念です(笑)。ひょっとすると左利きは「見掛け倒し」だと言いたいのでしょうか?(笑) それなら私にはあてはまりそうですが。
もっと極端になると「左利きは天才肌」というのもあります。もちろんそんなことは信じられませんが、10人に1人は左利きなのですから、天才的な人を10人集めたら必ず1人は左利きがいるわけで、100人集めたら10人です。10人いれば「あの天才も左利き、その天才も左利き」と錯覚するだけではないでしょうか。
前川佐美雄の歌にこんなものがあります。
  左利きは天才か否か
   ひだり手に箸もつ子をば
    朝夕(あさよ)叱りつ
(『紅梅』)
そうなんですよね。親は一生懸命「左手ではなく右手で持ちなさい」と教えるのです。私も同じで、箸と鉛筆だけは右で持たされました。たしかに、私の子ども時代は、社会に出たときに

    妙な目で

見られなくて済むという理屈があったのでしょう。今でも年齢層の高い人からはそう見られることはあるかもしれません。佐美雄のお子さんは生後まもなく亡くなった長女を除くとお二人で、次女が女性、末っ子の長男がやはり歌人となった前川佐重郎さんです。左利きというのはどちらのことなのかは知らないのですが、佐美雄は食事の時間になるとこうして改めさせたのでしょうね。この歌は昭和二十一年のものですから、次女さんは7歳になる年、佐重郎さんは3歳になったばかりでした。とすればやはり佐重郎さんでしょうかね。佐美雄は我が子が左利きであるのがわかって、直させようとするのですが、どこかで「ひょっとしたら天才かも」と親ばかぶりも発揮しているように感じます。
今どき左手でお箸やペンを持つ人は珍しくなくなったのですが、私自身は仕事柄(昔の文字や礼法を勉強する必要もあります)この二つは右手に直されてよかったのだろう、と思っています。

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