fc2ブログ

悪いことをする 

学校教員というのは、昔は「聖職」などと言われることがありました。「先生のおっしゃることに間違いはない」「先生が間違ったことをなさるはずがない」というたぐいの、先生信仰がありました。私も小学生のころに、先生というのは何でも知っている偉い人なんだと思っていたことがあります。ただ、中学生になって少しものがわかるようになると「先生といっても間違えることはあるんだ」と思い知ることが次々に出てきました。今も覚えているのですが、中学の国語の教科書に『万葉集』の長歌が出てきたことがありました。それを読む先生の読み方が完全な七五調で、意味を考えたら実に奇妙な切り方になるのです。そのときは「これでいいのかな」くらいで終わったのですが、今思うとやはりあの先生は五七調を理解していなかったのだろうな、と思います。また、英語の先生に質問をしに行ったとき、どう考えてもおかしいことをおっしゃるので変な顔をしていたら、隣の席の理科の先生が

    アイコンタクト

をしてきました。「その場で言うと英語の先生に恥をかかせるので、今は黙って帰れ」という感じでした。案の定、あとでその英語の先生が「あれはこう考えるのがいいな」と、「自分が間違っていた」「知らなかった」とは言わずに訂正してきました。学校の先生もこんなもんなんだな(笑)、と思わされました。おそらく理科の先生(それなりに英語を知っているのでしょう)が英語の先生に耳打ちされたのだと思います。
高校になっても、数学の先生が、思いがけない質問をされて、まったく間違ったことを言い出し、黒板にいろいろ書きながら「あれ、おかしいな」とずっと悩んでいました。生徒たちも「おかしいのは先生の考え方ですよ」と言えばいいのに、数学嫌いな文系の生徒らしく、時間が経って行く(授業時間が減っていく)ことを楽しむかのように(笑)見守っていたのです。
勉強のことだけではありません。すぐに殴る先生とか、生徒の眼をまともに見ない人とか、教師向きではない人もいろいろ見てきました。しかし、それぞれの先生にはいいところも多々あるわけで、欠点をあげつらうこともありませんし、人間だからそんなものだという程度で何とかやり過ごしてきたのです。
大学の教員というのもいろいろいまして、セクハラをする人は、以前はかなりいました。その結果ご自身の家庭を壊すようなことになった人もいます。
中には教員でありながら

    授業をするのが嫌い

という人も多いのです。でもしなければならないので、横を向いてしゃべるだけで、学生が興味を持とうが持つまいが、聴いていようがおしゃべりしようがおかまいなし、という人もけっこういます。
セクハラは今や犯罪になりましたが、ほかにも犯罪に当たることをする人もいます。とてもケチなのは「カラ出張」です。行かなかったのに行ったことにして旅費をもらうという形ですね。そんな人いないだろうと思っていたのですが、何でも、領収書の取れない日帰りの近距離出張を何度もしたことにして申請書を出した人がいるという話を聞いたことがあります。1回はせいぜい数千円程度かも知れませんが、10回繰り返せば何万円にもなります。それを見た事務の人が「どうもあの先生はあやしい」と言っていたのを聞いたことがあります。
ほかにも論文の盗用や改竄、研究費のごまかしなどいろいろあるらしくて、「一流大学」の、研究費がたくさん出る人たちがよく何百万とか何千万とか、桁外れのお金を不正に取っていたという新聞記事を目にすることがあります。私なんて、どうひっくり返ってもそんな金額の研究費を使える大物ではなく、縁がなくて幸いでした。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ
にほんブログ村
↑応援お願いします
jyorurisakushaをフォローしましょう

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/6405-51cae872