お好み焼きは一枚
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今の総理大臣が就任するとき、テレビのインタビューで「お好み焼きは大阪ですか、広島ですか」という脱力感あふれる(笑)質問をした人がいました。すると総理大臣は少し悩んだあと「やはり広島です」と答えていました。悩んだお気持ちはよくわかります。大阪はダメとも言えず、しかし広島を無視することももっとできませんから八方美人にならざるを得せん。そして最後には、「どちらもおいしいのですが、どちらかというと」と言いつつ広島に軍配を上げられたように思います。私などはこの両者を比較する気になれません。同じ関西のお好み焼きの中でどれが好きか(イカ玉とかブタ玉とか)、というならまだわかるのですが、広島のものと比べても意味がないように思います。
広島地方で食べるお好み焼き(「広島焼」なんて言いません)はボリュームがあっておいしいです。2月に中国地方に行ったときも「そば入り」を食べましたが、食べ終わるとお腹いっぱいになりました。
前に書いたかもしれませんが、私が広島市の短期大学(残念ながら、4年制大学にすることができず、数年前に廃学になりました)に赴任してまもない6月に事務の女性たちに誘われて
「とうかさん」
という祭り見物に出かけました。「とうかさん」というのはこの祭りのおこなわれる圓隆寺の総鎮守「稲荷(大明神)さん」の意味で、「稲荷」を音読みしているわけです。この祭りから広島には夏が来て浴衣を着てもいいのだと教わりました。その帰り道にいつの間にか一緒にいた人が次々に帰って行って(というより姿を消して)、ある女性と二人残されたのです。これは彼らのたくらみで、その女性と当時独身だった私をくっつけようとしていたような気がします。私は最初気がつかなかったものですから、「ではこれで」と言って帰ろうとしたのですが、彼女が「お好み焼きに行きましょう」と誘ってきて、言われるままにお付き合いしたことがあります。「みっちゃん」というお店でした。「広島のお好み焼きはソースがオタフクですけぇ、おいしいんですよ」と言われ、
オタフクソース
というのもその時に知りました。彼女とはそれっきりで終わった(笑)のですが、以後、お好み焼きは折に触れて食べるようになったのです。
いつもお世話になっている歌舞伎三味線の師匠は広島のご出身ですが、今は広島に行かれると必ずと言っていいほど広島市の西十日市町にあるお店にいらっしゃいます。私も一度行ってみたいのですが、なかなか広島市に行く機会がなくて・・。
味音痴の私は細かい味のニュアンスがわかりませんので、特に「ここがいい」という店はないのです。昨年山口県防府市で泊まった時も夕飯はお好み焼きにしました。広島風のお好み焼きは山口でもあたりまえのように食べるのですね。
ところで、以前の私は一枚では少し物足りなかったのですが、さすがに最近はいくらか食が細くなり、半分食べたあたりでかなり満足し、最終的には一枚でじゅうぶんでした。かつての大食いの姿はもうありません。
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- [2023/03/25 00:00]
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