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大関の相撲 

私は、あまり相撲は観ていませんが、この夏場所は千秋楽近くの、しかも結び近くのいくつかの取り組みはテレビの前にいました。
朝乃山はやはり強いのだと思います。しかしずっと幕内上位では取っていなかっただけに、何か「忘れていたもの」があるのではないか、と感じました。横綱との対戦での完敗のほか、大栄翔に負けたのも何か実力以外の「思い出せなかったもの」があるのではないでしょうか。しかしそれらの敗戦によってきっと思い出すきっかけにはなったと思います。本人は二桁勝ちたいといっていたようですから、それは果たしました(最終的には十二勝)ので立派だったと思います(なぜか三賞は受賞しませんでしたが)。来場所は正真正銘の幕内上位。ここでどうなるかが重要でしょうね。
霧馬山という人がいつの間にか強くなっていて、来場所はめでたく大関に昇進することが決まったようです。実は、私はこの名前を何と読むのか知りません。「きりまやま」なのか「きりばやま」なのか、またほかの読み方なのか。調べればすぐわかることですが、特に名前を呼ぶことがないので知らないままなのです。そういえば、碧山という力士を、私はずっと「みどりやま」だと思っていました。何かのきっかけでその間違いには気づいたのですが、大きな声で言わなくてよかったです(笑)。ほかにもきっと間違えて覚えているしこ名があると思います。
このところ贔屓にしている(というほどは観ていないわけですが)

    若元春

はきれいな相撲を取って、態度もきれいです。夏場所も二桁勝って、来場所もし12勝以上すれば大関ということになるのではないでしょうか。ただ、この人は優勝ということになると、まだそこまではいっていないような印象があり、この半年で破った殻をさらにもうひとつ破るくらいでないと届かないように思えます。もちろん期待はしています。ついでにいうと、この人はインタビューでの受け答えが愛想に欠けます。人気商売という面がありますので、若元春に限らず、力士はこのあたりの勉強が必要なのではないかと思います。
この若元春と今の大関の貴景勝との一番(十四日目)を観ました。大関は、私にとっては地元の兵庫県芦屋市出身の人だけに頑張ってほしいのですが、この相撲を観てがっかりしました。何でも膝が悪いのだそうで、自在に動けないようですが、それにしてもひどい相撲でした。
ひたすら張る、張る。脇が甘くなってもかまわないといわんばかりに思い切り張っていた、いや、

    ひっぱたいていた

だけでした。いつもこんな相撲を取っているわけではないでしょうが、あまりにも「大関の相撲」からかけ離れていて私は言葉がありませんでした。組まれたら終わり、という点も大関としてはいかがなものでしょうか。
ファンの人がたくさんいらっしゃるので言いにくいですが、かつての横綱白鵬も現役の終わり近くになると「かちあげ」という名の肘打ちや「張り差し」という名の平手フックを武器にしていました。これらを「喧嘩相撲」などと言っておもしろがる人もいますので、中にはこういう力士がいてもいいのかもしれませんが、私個人はとても観たくない相撲でした。膝が悪いのはお気の毒としか言いようがないのですが、だからといって正攻法でなくても勝ちたいというのは、やはり地位にふさわしくないような気がしてなりません。

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コメント

お相撲はいたって不調法なのですが、記事を拝見してまっさきに思い出したのは落語の「花筏」でした(^o^) 。米朝の音源でした。私は目の方がぱっとしないので、耳で楽しめる物を探していた時です。夜眠れないときは落語を聞きながら寝落ちすることもあり、また、おもしろすぎて目が冴えたこともありました(^_^;)。

🎵おみつさん

「花筏」、人間の滑稽さがよく描かれていておもしろいですね。
今のような相撲は江戸時代以来のものでしょうが、淵源を辿ると相撲節会もあって歴史好きな私としてはそちらに興味があります。もともと命懸けだったようですから、「花筏」のように念仏のひとつも唱えたくなったかもしれません。
今の相撲はあまりきれいではないものが多いので、目を背けたくなることもあり、私もあまり好きではありません。
相撲の芸能としての側面には興味がありますが。

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