fc2ブログ

久しぶりの京都(1) 

7月某日、曇り空の日に、これなら暑くないだろうと思って京都に行ってきました。左京区鹿ケ谷にある泉屋博古館(せんおくはくこかん)で開催されていた「歌と物語の絵―雅やかなやまと絵の世界」を観に行くためでした。
私は京都に行くとあまりバスに乗りません。もちろんタクシーなんて高級なものはもってのほか(笑)。地下鉄もあまり好きでないためまず使いません。じゃあ、どうするのか、というと、歩くのです。どうにも歩けない距離ならバスは使いますが、30分や40分なら確実に徒歩を選びます。
このときの目的地である泉屋博古館は阪急京都河原町駅から3kmあまりではないかと思われ、歩くべきかバスを使うべきか、なんとも微妙な距離です。ところが、この日はたまたま開催中だった京都市美術館(今は「京都市京セラ美術館」というそうですが)にも立ち寄ろうと思い、京都市美ならいつも歩く距離ですから、いったんそこまで行き、さらにそのあと1㎞ほど歩けば泉屋博古館ですから、「全行程徒歩」に決定しました。
河原町駅を降りて地上に上がり、私が好んで歩く

    木屋町通

を取りあえず北に進みます。途中「彦根藩邸跡」「土佐藩邸跡」「日本映画発祥の地」「高瀬川〇之舟入跡(○には数字が入ります)」などの石碑だの案内板などがいろいろありますが、もう最近は面倒になって(笑)見なくなりました。三条、御池などを横切って二条通りに出ました。私は賀茂川を渡る時は多くは四条か三条の大橋を渡ります。二条大橋を渡るのは珍しいことです。それは多くの方も同じことで、三条大橋や四条大橋なら駅がそばにありますから、橋を遣う人も多いのでしょう。この日、橋の上ですれ違った人はわずかに数人でした。川端を越え、東大路を越えると、いつも片岡仁左衛門代々の墓に参ります。
さらに二条大路を東に行くとやがて琵琶湖疎水が現れ、それを越えると神宮道。左を見れば平安神宮です。私は右に曲がって、新しくなった京都市美術館に行きました。

    ルーヴル美術館展 愛を描く

の京都展がおこなわれていました。“Louvre”(ルーブル)というつづりの中には“Love”という文字が隠れている、という趣向で、ともかくも「愛」が主題。となるとまずはアモル(クピド)を描いたものが登場します。そしてアダムとエヴァ、ニンフとサテュロス、プシュケ(アモルの妻)、ディアナ、ヴィーナス、ナクソス島のバッカスとアリアドネ・・・。
神話があまり得意でない私が比較的わかるのはやはりキリスト教関連を題材とする絵です。
スパーダ「放蕩息子の帰宅」、ブラン「エジプトから帰還する前の聖家族」そしてなんといってもマグダラのマリアを描いたものは飛び切りの興味をそそられます。私は聖書の中の人物を描いた絵でもっとも魅力を感じるのはこの女性です。今回出ていたのはスリンヘラント「悔悛するマグダラのマリア」とルティ「キリストの磔刑像の付いた十字架を手に、迷走するマグダラのマリア」。特に後者はしばらく眺めても飽きませんでした。
オランダ絵画ではスウェールツ「取り持ち女」(つい笑ってしまいます)、メツー「若い女性を訪れる兵士」など。この展覧会で私の関心をもっとも引いたのは18世紀ロココ時代のフランスの画家、フラゴナールの「かんぬき」でした。ドラマティックでエロティック。深紅のシーツと天蓋、今まさに扉にかんぬきを掛けようとする荒々しい若い男の情熱、拒みつつも悶えるようにさえ見える女。とてもおもしろい絵でした。
展覧会の終わりの方にはまたアモルとプシュケが出てきます。今回の展覧会の目玉作品のひとつであるジェラール「プシュケとアモル」がそれでした。
何となくあまり期待しないで行った展覧会でしたが、印象に残るものがあれこれありました。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ
にほんブログ村
↑応援お願いします
jyorurisakushaをフォローしましょう

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/6529-76d16d46