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久しぶりの京都(3) 

というわけで、京都に行ってその目的は果たせました。
実は私が行った日は祇園祭の宵宮の日で、京都の夏はいよいよたけなわという時期でした。泉屋博古館では人が少なかったのですが、そこから市内の中心部に向かうにつれて喧騒が増し、「祇園さん」あたりはずいぶん「ぎおんさん(ぎょうさん)な人であふれていました(上方落語「三十石」参照・・笑」。
さて、泉屋博古館からはどうやって帰ろうかと思ったのですが、「もう、ここまで歩いたなら、帰りも歩くか!」というわけで、だらだらと下っていく鹿ケ谷道を南に向かいました。この少し東側に行けば「哲学の道」ですが、もうそこまで行く気力はありませんでした(笑)。さほどの距離を歩くまでもなく、紅葉の季節はことさら美しい永観堂(禅林寺)に着きました。こちらのお寺は浄土宗西山禅林寺派総本山です。
平安時代後期の永観(ようかん。1033~1111)が行道していたところ、須弥壇に安置されていた阿弥陀仏の像が突然下りてきて永観を先導するように行道を始めました。永観はさすがに驚いて立ちすくみました。すると阿弥陀仏が

    「永観遅し」

と振り返ったという伝承があります。その姿を映したという「見返り阿弥陀像」(平安時代後期~鎌倉時代)は、国の重要文化財に指定されています。永観堂といえばもうひとつ、与謝野晶子が鉄幹や山川登美子と訪れたことでも有名で、その歌碑も放生池のほとりにあります。
永観堂からすぐ南が南禅寺です。「絶景かな」の三門があります。私は登りませんでしたが、多くの観光客が五右衛門気分で楽しんでいらっしゃいました。
そこからはインクラインに出て無鄰菴、その隣の瓢亭の前も通りました。瓢亭のお昼の懐石料理は3万円ちょっとらしいです。谷崎潤一郎『細雪』などにも描かれる場所で、谷崎もよく行ったようですが、私にはおよそ縁がないところですので(笑)そっと前を通っていきました。
まもなく神宮道、ということは、ほぼ京都市美術館に戻ったことになります。私はそのあと、三条通を少し歩いて、

    白川

沿いの道をずっとたどっていきました。私は京都市美術館から帰る時はいつもこの道を通っています。人が少なくてとても気持ちのいい道なのです。
白川には「一本橋」(古川町橋、行者橋、阿闍梨橋。千日回峰行を成し遂げた行者が粟田口尊勝院に向かう時に渡る橋)という、恐ろしく幅の狭い(60㎝ほど)、しかも手すりも何もない橋がありますが、私はここを渡ったことがありません。耳の病気のあと、からだのバランスがあまりよくなく、ほぼ確実に白川に転落してしまいそうだからです(笑)。
祇園新橋と大和橋の間、白川の北側にある吉井勇の「かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水の流るる」の碑もいつも見て通ります。やがて京阪四条駅の上、賀茂川のほとりに着きます。出雲阿国の像に挨拶して四条大橋を渡り、少しだけ寄り道しようと、これまたいつも行く新京極の誠心院にある宝篋印塔に参りました。この塔は和泉式部の供養塔と言われています。
結局、2万歩近く歩いたこの日の京都半日の旅はこうして終わりました。ああ、くたびれた・・。

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コメント

暑さ、辛かりけり・・・

うわぁ。。。
エゲツナイ暑さの、あの都にお出かけ遊ばされているとは..。

センセ、どうか暑さで溶けてしまわれません様に‥。

暑さ対策で、常温の水を飲むほうが良いそうですが。 胸悪くなって、食欲が落ちるので、凍らせた麦茶を持ち歩くのが最適です。

祇園祭りのお囃子で、笛を♪ピ~ひゃら♪吹き続けている(奏でている、程の腕前ではない。)
呉服屋のアホぼん(若旦那)が、教えてくれました。

自宅で沸かして作った麦茶を、ペットボトルに、塩を一つまみ入れて、凍らせ。
演奏中はそれを.首から入れて冷やしながら
♪ピーヒャラ♪♪仕事をこなしつつ。
休憩時に、体温で溶けた麦茶を飲むそうです.。

あんな暑さで、常温の水とか麦茶を飲めと言われても.。
胸悪ナッテ、年寄りの最後の飲み物があんなんやったら、恨みしか残らヘンデ。
と、のたまわっておりました。 

あの過酷な暑さでお囃子を演奏なさっている皆様に、心から尊敬と畏敬の念を申します。
センセも暑さで溶けてしまわれません様に‥。(本気で心配し、クーラーガンガンの部屋から送信する教え子でした。)

🎵名無しの、多分押し得子さん

この日はさほどの暑さではなかったのです。
私はかつて真夏の京都で冷房なしの部屋で1週間ぶっ通しでおこなわれた研究会に参加した経験もあり、平気でした。もっともあのころは二十代の若さでしたが。
行きは高瀬川、帰りは白川に沿って歩くのが、京都市美術館に行くときのコースです。今回は泉屋博古館でしたから少し長く歩きましたが。
以上、エアコンのない部屋より。

暑さで脳が溶けたのは、わたくしです。

失礼しました。
暑さお見舞いのつもりが、なんちゅう失態.。

そういえば、昔の教室ってエアコンどころか、扇風機もなかったですよね。神戸のお金持ち学区に御邪魔した時、高速道路の傍だからという理由で、エアコン完備。天井にクルクル回るでっかい扇風機が♪ついているのを見て、コーラスの合同練習でしたが、あちらの合唱レベルの高さよりも.
見たことのない設備に驚愕でした。
いわゆる、シーリングファンだと思いますが、
ここはベトナムか?(戦争映画でしか見たことなかった・・)と、練習よりも、そっちに興味津々でした.。

しかし、窓を開ければ五月蠅く、閉めると蒸し風呂状態。
あんな部屋で、因数分解が役に立つ日って来るのだろうか?と我慢を重ねた日々が懐かしい.…。
まあ、今の気温に比べたら、我慢させられても仕方ないのかなぁ‥.

京都でエアコンなしで缶詰め状態の授業.。
ああ、過酷すぎる…。アホな頭に産んでくれて感謝しきりです。

京都は、図書館もぬっる~く、むしろ温かいですよね..。
まあ、京都議定書を無視するわけにはいかないでしょうが.・・
クーラー28度設定は無駄だということを切に申し上げたい。

お江戸の美術館は冷えっ冷えの16度でした.、百合子嬢、それでいいのか?
むしろ、ささっと見て、早く入れ替えたい作戦か?
お江戸、恐るべし…。

  • [2023/07/23 21:15]
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  • 名乗ってなかった・押しego
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