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浮ついた言葉(4) 

石作皇子の声を担当していらっしゃる声優さんは上川隆也さんという方でした。私は知らない人ですので、どういう声を出されるのかもわかりません。ただ、この方のプロフィルを調べてみると、この映画の制作当時は40代後半の渋い顔をした方で、二枚目の声をなさるのだろうという印象を持ちました(どういうお声なのかご存じの方、教えてください)。そういう年代のやや低めのとろけるような声(知らんけど)で「ここではないどこかへ」なんて言われると、映画を観ている若い女性たちはちょっとうろたえる(笑)かもしれませんよね。この映画はプレスコ(プレスコアリング。台詞や音楽・歌を先行して収録する)で撮られたそうで、声の出演者のイメージが人物の絵にも影響を与えるようです。
このように、ロマンティックと言えばそのとおりなのですが、見方を変えると、性懲りもなく

    歯が浮くような

ことをあれこれ言っているとも言えるでしょう。まさに結婚詐欺。今でもいそうな男です。それだけに、どこまでも二枚目を気取っていた彼が、山姥のような正妻を前にみじめな姿をさらすのは、観客の笑いを誘うのですが、私はそれと同時にぞっとするほどリアルな人間がそこにいるように感じ取りました。言葉は、真実を語る時はたくましいばかりの力強さを持ちますが、軽佻浮薄な偽りをしらじらしく並べ立てたときは馬鹿げたほど空虚で危険なものだと思います。それだけに、その言葉を受け止める人が「浮薄さ」に気付かなかったときは不幸なことになるでしょう。言葉は宝石であり、ナイフでもあります。
原作の『竹取物語』ではあっけなく姿を消して、5人の求婚者の中でもっとも印象の薄い人物と言えそうですが、映画では悪い意味ではありますが、かなり印象に残る人物として造型されています。
本物そっくりのものを作らせて騙してやろうとした車持皇子、財力にものを言わせて偽物と知らずに手に入れた阿部右大臣、武将として自ら恃むところが多いために無謀な冒険をした大伴大納言、籠に乗って燕の巣に手を突っ込んだためにバランスを崩して落下するという頼りなくて無分別な石上中納言。彼らはそれぞれに

    人間の弱さ

を露呈しているのです。しかし、言葉をもてあそんでかぐや姫の心を傷つけた石作皇子はもっとも罪が大きかったかもしれません。
かぐや姫は、大伴大納言以外の4人の求婚者の失敗を知って、車持皇子の時は笑っていたのですが、阿部右大臣の際はむなしい気持ちになり、石作皇子の場合は号泣し、そして石上中納言が命を落としたと聴いた時には激しい自責の念に駆られるのです。
次第に追い詰められていくかぐや姫は、このあと帝から力に任せた仕打ちを受けて決定的な打撃を受けます。

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コメント

上川隆也さん

上川隆也と聞いて思い浮かぶのは「大地の子」の主人公。山崎豊子さん原作の中国残留孤児のことを描いた小説をもとにNHKがドラマにしたものです。
上川隆也は中国で養父の愛情を受けて成長し、日本に帰国してから製鉄所の技術者として働いています。中国に残された妹を探しに行くのですが・・・たしかこんなストーリーだったかと記憶しています。

このドラマで上川隆也は硬派で生真面目な役をしていました。美女を甘い声で籠絡しようとする役とはイメージが結びつきません。

ところで上川隆也はどんな声だったか・・・。まったく覚えていません。

なんのお役にも立ちませんでした。失礼しました。

🎵やたけたの熊さん

ありがとうございます。
そういう方なのですか。日本の役者さんがすっかりわからなくなりました。
この映画、声優さんもかなり厳選されたようでした。

石坂浩二の声が欲しい・・

上川さんの声・・・

ちょっと鼻声の甘い声で、
ドレミの音に変換すると、ラ♪の黒鍵が普段の地声かな?

(あまり、低い声が得意な俳優さんではないと思います。明るい誠実な役のほうがお似合いな方です)

でも、知的で渋い役の時には、
かなり頑張って、低音の声を振り絞っておられます。

あ、
ちょっと、くぐもった声と表現していいのかな?でも、爽やかな、生涯・青年役というタイプの人です。

※あくまでも個人的な印象です
上川さんのファンの方々、違和感がございましたら、ごめん下さいませ。

ナレーションなどでは、ひと声聞けば、上川さんかな?と
瞬時に思える役者さんです。

あ、そうそう。
やや、舌足らず風な言い回しが、お好きなようにも、お見受けします。

なんと言うか、上手なのに.
常に2番手を引き受けているような。控えめな声の出し方です。
勿論のこと、褒めことばです。

抑え気味の話し方で、お芝居が進められると申せばよろしいのでしょうか?西村博子先生‥。

※あの先生の講義で、上川さんの劇団(キャラメルボックス?だったかな?)の、舞台の感想が宿題に出まして。
このようなレポートをうっかり書いてしまい、再提出を頂戴いたしました。。。とほほ

だって、何が言いたいのかワカラヘン脚本ヤッタから・・役者さんを評する以外、感想なんて書けません、でしたこと、でしたのです‥。(超・言い訳)

センセの声の記録再生の、お役に立てず、申し訳ございませ・・・

はは!!忙殺中とも、存じております、またもや失礼しました‥。

  • [2023/07/29 05:01]
  • URL |
  • 音感が欲しい・押しego
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石坂浩二の声が欲しい・・

上川さんの声・・・

ちょっと鼻声の甘い声で、
ドレミの音に変換すると、ラ♪の黒鍵が普段の地声かな?

(あまり、低い声が得意な俳優さんではないと思います。明るい誠実な役のほうがお似合いな方です)

でも、知的で渋い役の時には、
かなり頑張って、低音の声を振り絞っておられます。

あ、
ちょっと、くぐもった声と表現していいのかな?でも、爽やかな、生涯・青年役というタイプの人です。

※あくまでも個人的な印象です
上川さんのファンの方々、違和感がございましたら、ごめん下さいませ。

ナレーションなどでは、ひと声聞けば、上川さんかな?と
瞬時に思える役者さんです。

あ、そうそう。
やや、舌足らず風な言い回しが、お好きなようにも、お見受けします。

なんと言うか、上手なのに.
常に2番手を引き受けているような。控えめな声の出し方です。
勿論のこと、褒めことばです。

抑え気味の話し方で、お芝居が進められると申せばよろしいのでしょうか?西村博子先生‥。

※あの先生の講義で、上川さんの劇団(キャラメルボックス?だったかな?)の、舞台の感想が宿題に出まして。
このようなレポートをうっかり書いてしまい、再提出を頂戴いたしました。。。とほほ

だって、何が言いたいのかワカラヘン脚本ヤッタから・・役者さんを評する以外、感想なんて書けません、でしたこと、でしたのです‥。(超・言い訳)

センセの声の記録再生の、お役に立てず、申し訳ございませ・・・

はは!!忙殺中とも、存じております、またもや失礼しました‥。

  • [2023/07/29 05:17]
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  • 音感が欲しい・押しego
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🎵押し得子さん

キャラメルボックスの方ですか!
でも、私は舞台では見た記憶がありません。
いろいろありがとうございます。ほんとうに女性を騙す男は甘ったる過ぎないのかもしれません。

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