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弥縫策 

先にゴールを決めておいてあとからそれを目指して努力することは私もよくあることです。「○月○日までにこれを書く」と決めておいて、間に合いそうになかったらもう眼の色を変えて必死に追い込みを掛けます。これは物事を進める一つのやり方だと思います。
ただ、個人の問題ならそれでいいのですが、権力を持つ者が制度を大きく変えるようなことについては、それによってどんな問題が起きるかをあらかじめチェックしておかなければなりません。さもないと、結局弱者に迷惑をかけてしまうことになりかねないからです。
保険証を廃止するかどうかで政府がまたドタバタしています。個人番号のカードを発行することに躍起になったあと、銀行口座や免許証、そして健康保険証などと

    ひもづけ

をしようというのです。中でも健康保険証は国民誰もが持つことになっているもので、それと任意取得のはずのカードと結びつけるのは難しい面があります。保険証を廃止してカードに一本化するということは、任意取得ではなくなることを意味するでしょう。
しかし担当大臣が来年秋に廃止すると明言してしまって、あとにひけなくなってしまいました。
その後もいろんな問題が指摘されるようになり、特に施設に入居している高齢者の問題では健康保険証を施設が管理することもあるだけに扱いが難しいことが浮き彫りになりました。若い世代にとっては案外便利で使い勝手がよく、しかもカードを作るとポイントまでもらえるという、税金による

    ごほうび

までついていたため、これでいいじゃないかという意見も少なくありません。しかしそのニンジン作戦にも乗れなかった人たちも少なくありません。カード保険証を使うなと言っているわけではなく、これまでの保険証との併用でいいじゃないか、という意見も頷けるのです。
にもかかわらず政府は大臣の顔を立てるためか、自分たちのすることはすべて正しいと思っているのか、改める姿勢を見せません。とにかく「廃止」を撤回することだけは避けたいのでしょう。そのためなら「資格証明書を出しましょう」「1年だけ有効にしましょう」「いや5年でどうでしょう」と、弥縫策ばかり出してくるようです。
「弥縫策」という言葉の類語を調べてみると、汚い言葉のオンパレードです。
試みに列挙してみると、「一時しのぎ」「姑息」「その場逃れ」「糊塗」「泥縄」「場当たり」「苦し紛れ」「陋劣」「狡(こす)っ辛い」「卑劣」「狭量」などと出てきたのです。
政府に限りません。とにかく、自分の間違いを認めたくない輩は、何とか目先をごまかそうとするばかりです。それが恥の上塗りになっていることに気がつかないのが、見ていてなさけなくなってくるくらいです。
「弥縫策」の類語を調べていくと「けつの穴が小さい」というのもありました。いささか品のない言葉ではありますが、なんだかこういう「権力者たち」のことを言っているように見えてしまいました。

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