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台風今昔 

8月15日を中心に、近畿地方は台風7号の直撃を受けました。
東海地方から紀伊半島までのどこかに上陸するだろうと言われていましたが、思いのほか西側を進み、結局は和歌山県を縦断し、そのあと再上陸した兵庫県のど真ん中を縦断して日本海に去っていきました。
「台風」というように、やはり風の強さが問題です。『源氏物語』には「野分」巻があり、台風のために簾が風にあおられて紫の上という人物が光源氏の息子の夕霧に顔を見られてしまうというできごとがあります。
今は停電することがほとんどなくなりましたので、土砂崩れの影響をほぼ受けない私の住まいでは、家の中にいれば涼しくて快適とも言えるのです。しかし私が子どものころは、台風は今よりはるかに恐ろしいものでした。
とにかく、停電があるかもしれないので、情報を得るためには

    ラジオ

が必需品でした。
そもそも現代人(特に若い世代の人)はAMラジオなんてあまり聴かないと思うのですが、昔はとても重宝したものです。朝はラジオをつけっぱなしにしていて、天気予報とかニュースとか、時刻を知るためとか(何かをしているときは時計を見るよりかえって便利なこともありました)、さまざまな情報を得ていました。この人の番組が始まったらそろそろ学校に行かなければならない、というアラームにもなったのです。中高生のころは深夜番組も聴きましたし、FMを聴くようになってさらにラジオは欠かせないものになりました。
それはともかくラジオは災害時にも大切な情報源でしたから、台風の時は電池がなくなっていないか確認しておかなければなりません。懐中電灯も重要で、これも電池の確認が必要です。ただし、懐中電灯はあるスポットを照らす時、家の中を歩く時などに用いるので、部屋全体をぼんやりでも明るくするものとしては

    ろうそく

も大切でした。小さなものでは間に合わないので、大きなろうそくを非常用に用意してあって、普段は仏壇(笑)の引き出しに入っていて無用の長物だったのに、こういうところで出番が来ると、部屋の真ん中でひときわ立派に光を発していました。そしてそんな大きなろうそくはたくさんあるわけではありませんから、家族全員同じ部屋で肩を寄せ合うようなことになりました。寝る時間になるまでは、薄暗い中でラジオをつけて話をしているような感じでした。
食べるものも、停電すると準備しにくいですし、買い物にも行けません。そこで、あらかじめ卵焼きとおむすびをたくさん作っておきました。このコンビは最強でしたね。これさえあれば何もいらない。
河川の決壊→水道管の破裂などの形で断水が起こることもまれにあったと思います。飲み水はやかんや鍋などに汲んでおいて、それ以外に使う水は風呂に貯めておいた水を使ったりもします。
台風時の生活は

    生活の知恵

がたくさん詰まった時間だったとも言えるでしょう。
怖い経験ではあるのですが、そこは子どもですから、心の底から恐れているというよりは、どこかでその非日常を楽しんでいるようなところがありました。
今はほんとうに停電しなくなり、水が心配ならペットボトルに入ったものを売っています。情報もスマホから入り、緊急のものは頼みもしないのに、バイブレーション機能を発動して大きな音で(知らんけど)危険を知らせてくれるようになりました。
ただ、便利になったために「生活の知恵」という意味では失われたものも多いかもしれません。

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コメント

お庭もさることながら。。

センセのブログのお庭が荒らされてませんように、と願う前に。

本当のお庭も台風から現状維持、出来ておられますことを、
心からお祈りしております。

家庭菜園の被害は、誰にも訴えられないので、本当に、せつない‥‥。

※ベランダ菜園に過剰な設備投資して、何ら、収益をあげなかった。
誰かさんへの嫌味ではございません‥。

まあ、後始末の手際の良さ、
という収穫だけは学んだ自分を褒めたい。。

そうそう、嵐で倒された苗を始末したゴミ袋に、

ありがとう!!と書いたらば・・・
紫蘇も茗荷も、復活したのでしょうか・・

あの坊ちゃん、お元気かしら…。

  • [2023/08/17 08:14]
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  • 押しego、です。
  • [ 編集 ]
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🎵押し得子さん

ウチは幸い被害らしい被害はありませんでしたが、翌日少し離れたところに行ったらそこそこ太い木の枝がボキリと折れているのに遭遇しました。
菜園、と言ってもうちはプランターなので避難させることができ、無事でした。
雨も怖いですが、慣れない強風がさらに恐ろしいです。

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