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仲秋の名月2023 

本日、9月29日(金)は旧暦では八月十五日に当たります。ということは仲秋の名月です。神戸では、月の出が17時51分だそうで、18時を過ぎると建物の上に出始めることでしょう。
今年は8月末(旧暦七月十五夜)がスーパームーンとか言ってとても大きく見える月だったようで、仲秋の名月がもっとも明るいというわけではないようです。しかし、蒸し暑くも寒くもないこの時期の月こそ、観賞するのにもっともふさわしいのでしょう。
歌川広重の短冊絵に

    月に雁

があります。
満月と交差するように雁が描かれたものですが、この「月」と「雁」との組み合わせは古くからあるもので、『古今和歌集』に

 白雲に羽うちかはし飛ぶ雁の
  数さへ見ゆる秋の夜の月
 さ夜中と夜は更けぬらし
  雁がねの聞こゆる空に月わたる見ゆ

があります(どちらも「よみびと知らず」)。前者は明るい月ゆえに雁の数まで見えると言っています。白い雲に浮かび上がるような雁が月の明るさでよく見えるのです。雁は秋に渡来して春に北に帰りますので、その到来は秋が来たことの証明でもあります。
『竹取物語』ではこの夜に月から迎えがやってきてかぐや姫は去っていきます。市川崑監督のものはUFOに乗って、高畑勲監督のアニメでは

    弥陀の来迎

のようなお迎えがやってきました。
先だって、インドが無人探査機の月面着陸に成功したというニュースがありましたが、こういう話を聞くと、夢のある話とも絶望的な話とも思えます。かぐや姫は暮らしていない、餅をつくウサギなどいない、という、「実は誰もが知っている」のに「心のどこかで信じたい」と思っていることを容赦なくそんなものはうそだと決めつけてしまうからです。科学の発達は希望と絶望の両面を持っているように思うことがあります。絶望のもっともわかりやすい例が原子爆弾であることは言を俟たないでしょう。
科学が夢を膨らませてくれる反面、人類の存続を窮地に追い込む可能性を持つことは今や常識だと思います。
  科学とは夢と絶望
   月面に無人探査の機械が降りる

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