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パインアレ 

阪神タイガーズの岡田監督は、マン・オブ・ザ・関西2023でしょう。全国的にはそこまで話題になっていないかもしれませんが、関西では六十代も半ばの現役最高齢監督が時の人になりました。この人はけっして話し方も流麗ではなく、愛想がいいわけでもなく、特に男前というわけでもないのです。子ども野球チームの監督のような雰囲気でありながら、あれよあれよというまにアレ=優勝をなしとげてしまいました。この人が昨年の秋に監督になるという話が出た時ときには「今さら岡田さん?」「もっと若い人を」「地味で冴えない」という声があったのですが、勝てば官軍というか、今や称賛する人ばかりです。これでもし日本一を達成しようものなら、さらに人気が高まるでしょう。阪神というチームは、50本ホームランを打つとか、首位打者になるとか、15勝したり沢村賞を取ったりするような絶対的な選手がいません。それだけによけいに岡田さんが表に出てきているように思います。
メディアも岡田さんのどこかとぼけたような物言いを旨く記事に取り入れました。岡田さんは「ウン」というかわりに鼻に抜けるような「オン」に近い発音をされるようです。これを

    「おーん」

と平仮名の長音で表記して記事にそのまま使うのです。これが岡田節として定着しました。監督が記者と話すときに「それはね、君」と言うことがあるでしょうが、岡田さんは「そら、おまえ」とおっしゃり、これもそのまま記事に取り入れます。新聞記事にするときは字数を節約するために、こういう合いの手のような言葉は省いてしまいますが、ネット記事ならさほど気にすることはありません。新聞記事なら「もちろんです」とでも書きそうな味も素っ気もない言い方を、お話になる言葉そのまま「そら、おまえ、決まっとるやないか、おーん」などと書くわけです。こういうものの言い方が関西人、特に大阪の人の気質によく合うのではないかと思います。
今は地上波のテレビ、BS、ネットなどでほとんど毎試合放送もありますから、ベンチの監督の表情が細かく伝わります。
その中で岡田さんがときどき飴を口に含む場面が映ります。岡田さんのお好きな飴で、大阪に本社のある

    パイン(株)

という会社が製造販売している「パインアメ」がそれなのです。パイナップル味の飴なのですが、形も食べられるサイズに切ったパイナップル型、わかりやすくいうとドーナツ型になっているのです。以前、テレビの番組で岡田さんがインタビューを受けたときにこの飴が好きだとおっしゃったらしく、それを聞いた会社側はさっそく岡田さんに大量の飴を送ったそうです。その結果毎試合岡田さんが飴を舐める場面が映り、ファンもそれに追従するようになってとんでもない人気を博したのです。広告費を出さなくてもメディアは勝手に取り上げてくれるわけですから、飴の会社としてはこのうえない宣伝になります
そして優勝すると「パインアメ」に「優勝」の意味の「アレ」を掛けて「パインアレ」という商品を発売、巾着のような入れ物に飴が入ったものなのですが、これがあっという間に売り切れたそうです。飴は舐めれば終わりですが、この巾着は「レアもの」としてファンは大事にするのではないでしょうか。ファンも飴を舐めたいわけではなく、記念に欲しがるわけですから。
こういうことを含めて阪神の優勝は関西に大きな経済効果をもたらすようです。

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