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初代国立劇場大千秋楽 

9月におこなわれた文楽東京公演で、初代の国立劇場での公演は終止符が打たれました。私などはからだが大きいので国立の座席はいささか窮屈、特に前の席に膝がぶつかってしまうのでけっこう難行苦行でした。あと5㎝広ければ、と思ったことがあります。
いろいろな設備が老朽化しているというのが建て替えの理由だというのですが、それなら同じ規模のものを作れば手っ取り早くできそうなのに、実際はホテルだの何だのを併せて作る、「儲かる施設」にするようです。規模が大きくなりますから、時間もかなりかかりそうで、当初の完成見込みがあとにずれ込んでしまいそうな様子です。12月は足立区千住のシアター1010で通常公演と鑑賞教室、社会人のための鑑賞教室がおこなわれるようですが、当分の間はこのような

    間借り公演

が続きます。シアター1010の観客席は1,2階で合わせて701人が定員。1階だけですと553人だそうで、これが国立小劇場と同じくらいの人数です。文楽を2階から観る(というより覗き込む)のはやはりまともな鑑賞の仕方ではないのですが、チケットの販売はなさるのでしょうね。客席の前列はちょうど床を作れるような形になっていますので床を作っても定員は減らないように思えます。両床もできそうに見えます。
さて、9月の千秋楽の日はカーテンコールもあったそうで、呂太夫師匠がいつもの快活な口調で「また新しい国立劇場で会いましょう」というようなことをおっしゃったとか。もちろんお客さんにはそれまでにシアター1010などに来ていただかなくてはならないわけですが。
2回に分けて『菅原伝授手習鑑』を上演されたのは当世ならこれで精一杯ということになるでしょう。たとえところどころ抜ける4段目まででも1日で上演するのは難しいでしょうから。
公演のあとにはロビーにまた技芸員さんが出てこられたように聞いています。その日いらっしゃった方はチケットが安く感じられたかもしれません。
さて、そのあと、25日には文楽祭と銘打った公演もあったそうで、

    天地会

もおこなわれたようです。前回の天地会は、もう20年以上前におこなわれた大阪でのものでしょうか。あのときは「野崎村」(それ以前に「尼崎」もありました)でしたが、今回は「寺子屋」だったとか。これはもう、技芸員さんのエンターテイナーとしての素養が生きるものでしょう。中には恥ずかしそうに逃げ腰でなさるかたもあって、それもまたご愛敬だろうと思います。
正倉院をモデルにしたという国立劇場は、外見上はあまりぱっとしない(笑)印象もありましたが、約50年間文楽の東京の本拠になってくれました。以前も書きましたが、私も客席から楽屋、床山さん、食堂までお邪魔してはいろいろな思い出を作ることができました。
親が芝公園のマンションにいたときは、「東京は第二の家」でしたが、もうそのマンションは人手に渡り、それ以後は一気に出かける回数が減りました。そしてこのたびの国立劇場の建て替えによってまた東京が遠くなりました。

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