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小澤征爾さん 

今月6日に指揮者の小澤征爾さんが亡くなったそうです。
今更この人については私のような門外漢が何かを言うことなどできません。個人的なことを少しだけ書きます。小学生のころ、私の夢は(もちろんあり得ない話なのですけれども)音楽家になることでした。その時、若手の指揮者として活躍なさっていた小沢さんの名前を知って憧れたこともありました。あのころ、指揮者というと山本直純さん(作曲家というべきか)や岩城宏之さん、秋山和慶さんなどがいらっしゃり、大阪では朝比奈隆さんも活躍なさっていました。ヨーロッパでは「日本の音楽家なんて」と思われていた時代ではなかったでしょうか。ヨーロッパの人が尺八を吹いても「日本音楽の心なんてわかるわけがない」と理不尽に批判されることがありそうですが、それと同じ目がヨーロッパで発展したクラシック音楽を指揮、演奏する日本人にも向けられたかもしれません。そんな時代に、世界に飛び出して活躍された小澤さんは

    カラヤン

やバーンスタインらの薫陶を受けつつ活躍の場を広げていかれました。
私も、学生の頃、『ボクの音楽武者修行』を読んだり、レコードやFM放送でその演奏を聴いたりしました。ただ、小澤さんがボストンシンフォニーと来日された時でもとてもチケットを買う余裕がなくて生では聴けなかったのです。
実は小澤さんの指揮による演奏を生で聴いたのはたった一度だけなのです。オーケストラは大阪フィルハーモニーで、曲は

    ベートーヴェンの第九

でした。というとおわかりのように、年末のことでした。普通なら「コリオラン」とか「レオノーレ」とかそういう短い序曲のあとに「第九」ということが多いと思うのですが、そういうものは一切なし。もちろんアンコールもなし。実は、私が非常勤で教えに行っていた高校の(当然音楽の)先生がバリトンで出演なさったので、クラシック好きの先生たちに誘われて応援がてら行ったのです。
私はまだ学生でしたので、チケット代(5,000円くらい?)はこたえたはずですが、ひょっとすると無料でもらったのかもしれません。
バリトンの先生がちょっと息切れ気味だったかな、という印象が残っています。この先生は朝比奈さんの指揮(やはり大フィル)でブルックナーのミサ曲を歌われたこともあったのですが、そちらのほうがよかったです。
あのときは「ああ、ほんものの小澤さんだ」というだけで感激してしまって、演奏の細かいことはもう覚えていません(そもそも細かいことなんて私にはわからないのですが)。
それ以後も、テレビやラジオで小澤さんの番組があるとかなり熱心に聴いたのですが、生演奏にはついに縁がないままでした。
名手揃いのサイトウ・キネン・オーケストラをも指揮なさって、カリスマとしかいいようのない存在感で晩年まで活躍されましたね。
最初に結婚されたのは三井不動産社長だった江戸英雄さんのご令嬢でピアニストの京子さんでした。この方も1月に亡くなり、小澤さんは離婚後も交流を持たれたという京子さんを追うように鬼籍に入られました。

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コメント

ボクの音楽武者修行

私も若いころ小澤征爾さんの「ボクの音楽武者修行」をワクワクしながら読みました。
海外のオーケストラについて性格というのか色合いの違いを述べておられました。
フランスのオケは演奏がきちんと揃わない。でもそれが独特の味わいがある。ドイツのオケはどこまても精巧でピタッと合わせる。アメリカのオケはとにかく音量がある。というようなことだったと記憶しています。
この記述がとっても強く印象に残っています。

🎵やたけたの熊さん

あの本は当時の若者の「青春の書」のようなところがあったかもしれませんね。
夢を大きく持つことの素晴らしさを感じました。感じただけで終わりましたが(笑)。

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